バストーニ、スカルビーニ、ボンジョルノ、カラフィオーリ…… イタリアに再び“カテナチオ”な嬉しい悩みが出てきた
センターバックの人選にはスパレッティも悩むはず
17日のフランス戦こそ1-3で敗れたが、今季のUEFAネーションズリーグで好成績を残して来年の準々決勝へと駒を進めたイタリア代表。 そんなイタリアに、懐かしいとも言える嬉しい悩みが出てきている。それが『センターバックの人選』だ。 かつてのイタリアはカテナチオが代名詞となっていたが、現在のアズーリにも優秀なセンターバックが揃ってきているのだ。すでにルチアーノ・スパレッティ率いるイタリア代表で重要な戦力となっているインテルDFアレッサンドロ・バストーニ(25)、怪我から復帰したアーセナルDFリッカルド・カラフィオーリ(22)。 セリエAで首位を走るナポリの守備を統率するアレッサンドロ・ボンジョルノ(25)、今節のパルマ戦で長期離脱から復帰したジョルジョ・スカルビーニ(20)、スパレッティ率いるアズーリでは3バックの右センターバックに入ることも多いナポリDFジョバンニ・ディ・ロレンツォ(31)。 他にもユヴェントスDFフェデリコ・ガッティ(26)、アタランタからレスター・シティへと移籍したカレブ・オコリ(23)、さらに好調のフィオレンティーナでの活躍から19歳の若さでイタリア代表に召集されたDFピエトロ・コムッツォもいる。 バストーニ、カラフィオーリ、ボンジョルノらレフティーのDFが多く、ここは少し珍しい悩みと言える。しかしいずれにしても、若手から中堅世代を中心に優秀なセンターバックが増えてきたのは確かだ。31歳のディ・ロレンツォを除く面々は、今後7、8年ほどアズーリを支えていけるのではないか。20歳のスカルビーニ、19歳のコムッツォらは10年以上プレイできるはずだ。 時代が違えば役割も変わるため、ファビオ・カンナバーロやアレッサンドロ・ネスタ、パオロ・マルディーニら過去のレジェンドDFたちとは比較しづらい。しかしセンターバックの人選で悩むのはイタリアらしいもので、ここはスパレッティ政権の柱となっていきそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部