“超強豪“がまさか…夏の甲子園、早くも敗退した優勝候補6校
報徳学園(兵庫)
春のセンバツ甲子園準優勝の報徳学園(兵庫)だったが、まさかの初戦敗退を喫した。 夏の甲子園は2018年以来、16回目の出場となった報徳学園。昨年、今年と2年連続でセンバツ甲子園準優勝を成し遂げており、優勝候補の一角とされていた。 中でもエース右腕の今朝丸裕喜は最速151kmを誇り、ドラフト上位指名も十分に考えられるほどの逸材。どこまで実力を発揮できるのか、今大会注目の投手だった。 初戦の相手は、島根県代表の大社。夏の甲子園で60年以上勝利がなかった学校だけに、報徳学園が有利とする見方が多数だった。 しかし、今朝丸は初回に2点を失うと、打線も大社のエース・馬庭優太に大苦戦。9回裏に1点を返すのが精一杯で、1度もリードを奪えないまま1-3で敗れた。 改めて初戦の難しさ、怖さを象徴する試合だったといえるだろう。
智弁和歌山(和歌山)
2021年に夏の甲子園優勝を成し遂げるなど、近畿地区でも屈指の強豪として知られる智弁和歌山(和歌山)。しかし、今夏は初戦で無念の敗退となった。 現役では岡田俊哉(現:中日)や西川遥輝(現:ヤクルト)など、プロ野球選手を多数輩出してきた智弁和歌山。 今夏の和歌山県大会は5試合を戦ってわずか2失点、総得点も35と投打のバランスが際立っていた。 対戦相手は、春夏通じて甲子園での勝利がなかった霞ケ浦(茨城)。しかし、霞ヶ浦の左腕エース・市村才樹の緩い球をなかなかとらえられず、智弁和歌山は序盤からリードを許す展開となった。 それでも、0-3で迎えた8回裏に2者連続アーチが飛び出し、一気に同点。だが、延長タイブレークの末に4-5で敗戦。サヨナラ勝ちの好機を逃すなど、あと一歩及ばなかった。 今年も下馬評はまずまず高かった智弁和歌山。甲子園の初陣というのは、どんな強豪でも難しいのだろう。
花咲徳栄(埼玉)
夏の甲子園で頂点に立った経験がある花咲徳栄(埼玉)は、「新星」の勢いに飲み込まれて初戦敗退となった。 2015年から5年連続、埼玉県代表として夏の甲子園にやってきた花咲徳栄。2017年は清水達也(現:中日)らを中心に勝ち上がり、埼玉勢初となる夏の甲子園優勝を達成した。 近年は埼玉県大会で敗れていたが、5年ぶりに夏の甲子園へ帰還。遊撃の石塚裕惺、エースの上原堆我といったプロ注目選手を擁していた。 一方、対戦校の新潟産大付(新潟)は県大会で強豪校を次々と破り、春夏通じて甲子園初出場。大会の開幕前から話題を集める存在だった。 勢いに乗る学校と対戦した花咲徳栄は、2回裏に先制点を挙げたものの、終盤に逆転を許した。巻き返したかったが、8回、9回と三者凡退に抑えられ、1-2で敗戦となった。 6年ぶりの夏勝利はお預けとなったが、甲子園への扉が再び開き始めただけに、来年以降の戦いぶりも目が離せない。