“超強豪“がまさか…夏の甲子園、早くも敗退した優勝候補6校
8月7日に開幕を迎えた第106回全国高等学校野球選手権大会。今夏の甲子園もいよいよ終盤へ突入しているが、全国屈指の強豪校が相次いで敗退しており、例年にも増して激戦の様相を呈している。ここでは、下馬評も高かった中、大会序盤で姿を消した甲子園常連校を取り上げたい。 【表】夏の甲子園2024 組み合わせトーナメント表
大阪桐蔭(大阪)
まさかの完封負けで夏を終えた大阪桐蔭。今年も優勝候補の一角となっていたが、2回戦で姿を消した。 中村剛也(現:西武)、森友哉(現:オリックス)など、第一線で活躍するプロ野球選手を多数輩出。これまで夏の甲子園を5回制しており、出場すれば優勝候補と呼ばれる学校だ。 今夏の大阪府大会準決勝では、永遠のライバルである履正社に5回コールドで勝利。決勝戦では東海大大阪仰星を相手に完封勝ちし、2年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。 聖地では、初戦から興南(沖縄)との強豪校対決となったが、5-0で快勝。順調な滑り出しを見せていた。 2回戦の相手は、小松大谷(石川)。この試合では、強力打線が相手エース・西川大智の間合いを変える投球に苦しみ、チャンスらしいチャンスを作れない展開に。終盤に先制を許すと、反撃に転じることはできず、0-3のスコアで敗れた。 同校史上初めて夏の甲子園で完封負けとなったうえ、100球以内での完封負けを指す「マダックス」を許しただけに、誰もが予想外の敗退だったことは間違いない。
健大高崎(群馬)
今春のセンバツ甲子園を制し、春夏連覇の偉業を目指した健大高崎(群馬)。しかし、2回戦で聖地を去ることとなった。 機動力を活かした攻撃を武器に、強豪校へと成長した健大高崎。2012年のセンバツ甲子園では準決勝で敗れたが、大阪桐蔭相手に1-3の接戦を演じた。 また、今春のセンバツ甲子園では、群馬県勢として初の春制覇。今夏の群馬県大会では、準決勝で前橋育英に9-8と大苦戦したものの、勝ち切って決勝へ。そのままの勢いで代表の切符を勝ち取った。 初戦の英明(香川)との試合は、投手陣が奮起し、1-0で辛くも勝利。続く2回戦は、強豪・智弁学園(奈良)との一戦となった。 先制したのは、健大高崎だった。しかし、智弁学園のエース左腕・田近楓雅の前になかなか追加点を奪えず。ロースコアの展開で試合が進む中、9回表に勝ち越しを許し、1-2で敗れた。 チームの絶対的エース・佐藤龍月が故障でメンバー外というアクシデントはあったが、それでも想像以上に早い夏の終わりとなった。