吉例顔見世興行 初日 東西の人気役者勢揃い 京都市東山区南座
京都の師走の風物詩・南座の吉例顔見世興行が、1日に初日を迎え、待ちわびた歌舞伎ファンが詰めかけました。南座の「吉例顔見世興行」は、東西の人気役者が一堂に顔を揃える豪華な舞台で、昼と夜、それぞれ4演目の2部構成で繰り広げられます。ことしの演目の中で注目は、吉例顔見世興行として初のオペラの名作を題材にした新作歌舞伎「蝶々夫人」で主役のお蝶に、若手のホープ・中村壱太郎さんが務めるほか、父・鴈治郎さんとやり取りする名場面に注目が集まります。また、稽古中に鼻とあごの骨を折るけがを負った片岡愛之助さんは当面の間、休演し、5役を務める予定だった「大津絵道成寺」を「蝶々夫人」で主役を務める中村壱太郎さん、夜の部の「色彩間苅豆」は中村萬太郎さんが代役を務めます。東西の人気役者が揃う吉例顔見世興行は、12月22日に千秋楽を迎えます。