医師「コロナ禍の反動 子どもに顕著」 インフルエンザ 流行の背景と注意点 岩手県
岩手めんこいテレビ
新学期がスタートするなか注意が必要となるのが感染症の拡大です。 特にインフルエンザは全国で患者数が過去最多となっていて岩手県内でも流行警報が出されています。 県内で12月30日から1月5日までに確認された患者数は1医療機関当たり35.48人でした。 年末年始で多くの医療機関が休診となる中、前の週は下回りましたが警報の基準30人を3週連続で上回っています。 こうした今シーズンの流行の背景や、今何に注意すべきなのかについて盛岡市内の医師に聞きました。 子どもは未来もりおかこどもクリニックの米沢俊一院長は「現時点ではかなりはやっている。年末は相当な感染状況でした」と話し、インフルエンザの患者の急増に懸念を示します。 米沢俊一院長 「(流行しているのは)今はA型。12月22日が休日救急当番医だったが152人が来た。今までのうちの病院では過去最高の人数だった」 米沢院長はインフルエンザの流行の理由について、コロナ禍の時期に感染対策が取られたことで患者が減った反動だと分析しています。 米沢俊一院長 「新型コロナ流行期の約4年間はインフルエンザが少なく、ほとんどゼロに近かった。(インフルエンザに)かかって抗体を保有する人がゼロに近くなり、(インフルエンザが)流行すると多くの人がかかってしまう。特に子どもたちにそれが顕著に現れている」 学校ではこれから続々と3学期が始まり授業が再開し再び人と人の接触が増えます。 大学入学共通テストも迫る中で米沢院長はワクチンの接種を推奨しています。 米沢俊一院長 「ワクチンを打っている人は人にうつすことは少ない。ワクチンを打っていない人が軽症で感染拡大させているのでは。(ワクチンを)今からでもぜひ打ってほしい」 そして新型コロナウイルスの流行についても警戒が必要だといいます。 米沢俊一院長 「新型コロナも12月始めごろから増え始めている。気道感染のウイルスなのでインフルエンザと一緒にこれからまた拡大していくのではないか」 米沢医師は流行の理由としてコロナ禍で定着していた感染症対策がおろそかになっている可能性もあると指摘しています。 そのうえで手洗いやマスクの着用、換気のほか密閉・密集・密接の3密を避けるなど基本的な対策の徹底を呼びかけています。
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