覚醒剤使用容疑者を署から「奪還」 犯人隠避容疑で2人を逮捕
覚醒剤の使用が疑われる暴力団関係者の男性が逮捕されないよう手助けをしたとして、大阪府警生野署は5日、山口組系「中島組」組長、里照仁容疑者(65)ら2人を犯人隠避などの容疑で逮捕した。覚醒剤の尿検査結果が出る間に署から出た男性を、乗用車で「奪還」していたという。 逮捕容疑は今年4月、尿検査の結果を待つ間に署から外出した男性を大阪市生野区の路上で乗用車に乗せた後、同市中央区の民泊施設に宿泊させたとしている。署から出た男性を署員が止めようとしてついていったが、容疑者らは署員の目の前で車に乗せて走り去ったという。署は2人の認否を明らかにしていない。 かくまわれた男性は尿検査で陽性反応が出たことから、覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された。