ラツィオで新たな不和?主将の座を巡る騒動が発覚か…バローニ監督はザッカーニを選出も「選手たちは全会一致でカタルディを指名していた」 | セリエA
【欧州・海外サッカー ニュース】ラツィオは今夏、マルコ・バローニ新監督の下で再出発したが、主将の座を巡って、新たな騒動が発生したようだ。 【動画】ラツィオの新たな火種はこの試合に?ハンザ・ロストック×ラツィオ
昨シーズンは、成績不振によるマウリツィオ・サッリ監督の電撃辞任や、不動の10番ルイス・アルベルトによる事前通知なしの退団宣言、サッリの後任イゴル・トゥドル監督とマテオ・ゲンドゥージの不和など、さまざまな騒動が報じられたラツィオ。シーズン終了後も、鎌田大地が契約延長交渉で決裂し、クラブ会長らから非難を浴びたほか、トゥドルもまた、電撃辞任をしてチームを去り、主将チーロ・インモービレも退団するなど、激動の1年だった。 ラツィオは今夏、元ヴェローナ指揮官のマルコ・バローニを招聘し、心機一転、再スタートを切ったが、またしても新たな騒動が報じられている。イタリア紙『Corriere dello Sport』は29日、「ラツィオは永遠と緊迫で揺れ動いている」と、今度はキャプテンマークを巡るトラブルが発生したことを伝えている。 同紙は、当初、ラツィオ在籍年数や下部組織出身であることを踏まえ、ダニーロ・カタルディが主将に就任することが自然であるとチーム内で考えられていたと指摘。「選手たちは全会一致でカタルディを指名していた」と伝えた。 実際、14日のアウロンツォとの親善試合終了後、アダム・マルシッチもクラブ公式メディアのインタビューにおいて「僕らのカピターノ(主将)はダニーロ・カタルディだ」と語っていた。 だがバローニ監督が、27日のハンザ・ロストックとの親善試合を前に、ルイス・アルベルトの10番を受け継いだマッティア・ザッカーニを新主将に指名したことで、波紋が広がった。イタリア紙は「クラブの足跡がないわけがない」と主張。クラブと新指揮官による「ザッカーニの主将就任の選択がロッカールーム内に不和と動揺を生み出した」と伝えた。
選手たちが選んだ主将はバローニの構想外
子どもの頃からのラツィオファンでもあるカタルディは、ハンザ・とストック戦において途中交代したザッカーニから腕章を受け取ると、そのままパトリックへと渡していて、副主将の位置づけに対する「失望の証拠だ」と指摘されている。イタリア紙は、カタルディが「バローニの構想外」であるとも主張。「ラツィオの放出要員とされ、数週間前からダニーロを巡る移籍話が飛び交っている」と説明した。 今後、アンジェロ・マリアーノ・ファビアーニSD(スポーツディレクター)が「カタルディ事件」に対処する見込みで、29日にカタルディと面会し、将来について話し合いを行う見通しとなっている。なお、ラツィオMFは昨年、年俸150万ユーロ(約2.5億円)+ボーナスの条件で契約を更新したばかりで、2027年まで契約期間が残っている。 バローニ率いるラツィオは今後、フロジノーネ(日本時間8月4日)やサウサンプトン(同8月8日)などとのテストマッチを経て、来月19日にヴェネツィアとのセリエA開幕戦に挑む。 試合情報 ラツィオ vs サウサンプトン (菅原由勢) 試合時間:2024年8月8日(木)日本時間3:30 会場:セント・メリーズ・スタジアム
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