紫外線による「目の病気」はご存じですか? 紫外線はどれくらい目に悪い?【医師解説】
紫外線対策はどうすれば良いのか?
編集部: 紫外線対策はどのように行えば良いのでしょうか? 坂西先生: 皮膚に対して日焼け止めを使用して紫外線をブロックするのと同じく、目にも紫外線を浴びさせないということが必要になります。 たとえば、UVカット効果のあるサングラスやメガネをかけると良いでしょう。UVカット効果のあるコンタクトレンズを使用するのも良いと思います。 編集部: ほかにはどのような対策法がありますか? 坂西先生: 外出をするときには帽子をかぶることも有効です。紫外線対策には、大きなツバの帽子をかぶることが推奨されています。 編集部: 夏だけ対策をしたら良いのでしょうか? 坂西先生: いいえ。紫外線は春から強くなり始め、夏に最も強くなりますが、秋や冬にも紫外線は降りそそいでいます。季節を問わず、通年対策をすることが必要です。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 坂西先生: 目の紫外線対策は、とにかく予防が大切です。外出時にはサングラス、メガネ、帽子などを使用し、紫外線を浴びないように気をつけましょう。特に紫外線が強い場所(夏の海や、雪山など)は十分な紫外線対策が必要です。 また、日常生活でもサングラスやメガネを使用するのを忘れないようにしましょう。ビジネスパーソンなどは、色の濃いサングラスをつけることに抵抗があるかもしれませんが、なかにはUVカット効果があり、色のついていないメガネもあります。 そうしたものを利用すると良いでしょう。もちろん、大人だけでなく子どもの紫外線対策も十分、気をつけてください。
編集部まとめ
海外では子どもから大人までサングラスを常時使用するなど、入念に紫外線対策をしています。日本人は黄色人種のため、白色人種に比べて紫外線の影響が少ないといわれていますが、それでも目の健康を考えたら紫外線対策は必要。 出かけるときには必ずUVカット効果のあるメガネやサングラス、帽子を忘れないようにしましょう。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
【この記事の監修医師】 坂西 良仁 先生(坂西眼科医院) 2006年3月順天堂大学医学部卒業。2008年順天堂大学医学部附属浦安病院眼科入局、順天堂大学医学部附属順天堂医院、東京歯科大学市川総合病院、順天堂大学医学部附属浦安病院助教、順天堂大学医学部附属浦安病院准教授、Washington University in St. Louis、坂西眼科医院、順天堂大学医学部附属浦安病院講師(兼任)を経て、2024年5月医療法人社団三光会坂西眼科医院院長就任。
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