船井電機の原田義昭会長「過去とがめてもプラスにならない」 週内にも事業再生計画(下)
──永田町や霞が関に人脈がある
「(事業再生を巡り)経済産業省や厚生労働省などに、いずれは応援を頼まないといけない。まずは裁判所の判断を待つ。週内にも裁判所に事業再生計画を提出したい」
──報酬などは
「全部手弁当だ」
──事業再生チームは
「社外を含めて、事業再生や法務、財務に詳しいメンバーが入っている」
「船井の傷は深いことは深い。従業員もショックを受けている。ただ、ブランドも基礎力もある。伝統を持った立派な会社だ。とにかく再生を頑張って、決して破産させない。債権者も大事だが、従業員を最後まで守り抜かないといけない」
──従業員一致結束し、船井を立て直そうということか
「そうだ。再建に向けて力を尽くしたい。従業員の声を聞き集めている。従業員の方はいつでも事務所まで直接声を届けてほしい」(聞き手 奥原慎平、鈴木文也)