【デイリー杯2歳S 展望】新馬勝ちが光ったロンドボス、将来性に血統の裏付けあり
9日に京都で行われる「第59回デイリー杯2歳S」(芝1600メートル)は昨年の勝ち馬ジャンタルマンタルが続く朝日杯FSを制し、無傷の3連勝で2歳王者に輝いた。今年も少頭数ながら素質馬がそろい、目が離せない一戦だ。 ロンドボスは東京芝1600メートルの新馬戦(牝馬限定)が15頭立ての大外枠から。スタートで後手に回ったが中団で脚をためると、直線は馬群の外から先行勢をまとめて差し切った。良馬場発表とはいえ、雨が降る中での上がり3F33秒4は優秀。同じ藤原厩舎に所属した母フィニフティは18年クイーンCの2着馬で、14年富士Sを制した伯父ステファノスは15年に香港のクイーンエリザベス2世C、天皇賞・秋で2着など国内外のG1戦線で活躍した。血統背景から将来性は十分。重賞でも楽しみだ。 ランフォーヴァウは1番人気に支持された新馬戦で6着に敗れたが、2戦目の前走が中団から前有利の展開を上がり3F最速の脚で差し切り初勝利。直線で狭い内ラチ沿いを割ってきたように勝負根性が光った。リズム良く運べれば、1F延長は問題なし。 ロヴィーサの新馬戦は好スタートから道中3番手で折り合った。直線は鞍上の合図に瞬時に反応し、内からグイッとひと伸び。完勝だった。スタートが良く、センスも抜群。大崩れは考えづらい。 ローレルオーブは負けた2戦が新馬戦(7着)のやや重と前走札幌2歳S(9着)の重馬場。良馬場なら変わり身がある。