進化を遂げる医療の世界に「スーパードクター」…常識を超える技術と熱意!最新スーパードクターファイル
スーパードクターファイルNo.2「大塚俊哉」
<世界中から依頼が殺到!術式に名を刻む男> 2人目のスーパードクターは、ニューハート・ワタナべ国際病院の副院長・心臓血管外科医の大塚俊哉先生。先生の名前が刻まれた術式が一昨年、世界に先駆け日本で保険適用になりました。その名は通称「ウルフ・オオツカ法」。画期的な手術を編み出した大塚先生の元には、国内外からその腕を求めて依頼が舞い込みます。遠方の患者さんはリモートで診察を行うそうです。 <心房細動の根治・脳梗塞の予防を同時に!> 「心房細動」とは、不整脈の一種で加齢などにより本来は規則的に拍動する心臓が細かく震えるように動く病。その原因は、肺からの血液が通る血管・肺静脈から出る異常な電気信号にある事がわかっています。この心房細動が怖いのは、血液がうまく循環せず、心臓の左心耳という場所に血栓ができやすくなってしまうこと。この血栓が脳に運ばれると脳の血管が詰まり、死の危険もある「脳梗塞」を引き起こす事もあるのだとか。大塚先生が編み出したウルフ・オオツカ法は「心房細動の根治」と「脳梗塞の予防」を、心臓を止める事なく同時に行う手術だそうです。 <患者に身体に負担の少ない手術を> 心臓を止めて行う手術は、患者の身体の負担がとても大きいそうです。大塚先生が共同開発者のウルフ医師と目指したのは、患者に負担をかけない手術。手術は、両脇に0.5~1cmほどの穴を数か所開け、医療機器を差し込み内視鏡で行います。3種類の特殊な医療機器を使用する事で、人工心肺を使わず素早く正確に心房細動の原因となる異常な電気信号を遮断。さらに、血栓ができる左心耳を切り取る事で将来の脳梗塞を予防します。限られた視野の中で行うため、熟練した技と解剖学的な知識が求められるのだとか。その手術時間はわずか1時間半程度。傷も小さく、心房細動の薬を飲み続ける必要も無くなるそうです。 <与える医療から選ばれる医療へ> 大塚先生が目指すのは、患者さんが自ら手術法や医師を選ぶ事のできる"選ばれる医療"。後進の育成にも積極的で、これまで大塚先生が指導した病院は全国に広がりを見せています。気になった方は直接お問い合わせ下さい。(※受診の際は詳しい診療情報や検査データをお持ちください。必ずしも紹介状は必要ありません) <ウルフ・オオツカ法を受けられる病院> ・札幌心臓血管クリニック ・金沢医科大学病院 ・千葉西総合病院 ・ニューハート・ワタナベ国際病院 ・広島大学病院 ・山口県済生会下関総合病院 ・徳島大学病院 ・友愛医療センター (※大学病院は紹介状がない場合、特別料金7000円が必要になります)