【好機】4万円なら買ってもいいかも、いまVRゴーグルを選ぶなら「Meta Quest」だ!
Quest 3Sは、VR/MRゴーグル市場で高性能かつ低価格なことからシェアを広げたQuestシリーズの最新モデル。技術的な興味はもちろん、“仮想空間”や“異世界”、“現実と異なるレイヤー”といったワードが好きな人にも刺さるデバイスです! 【もっと写真を見る】
最強コスパのMR/VRゴーグル「Quest 3S」 最新ガジェットを買う醍醐味といえば、技術の進化や社会の変化といった時代の最先端をリアルに体験できる点にあります。そこで外せないのが、MetaのMR/VRヘッドセットデバイス「Quest 3S」。技術的な興味はもちろん、“仮想空間”や“異世界”、“現実と異なるレイヤー”といったワードが好きな人にも刺さるデバイスです。 Quest 3Sは、高性能かつ低価格(4万8400円)なことからVR/MRゴーグル市場でシェアを広げたQuestシリーズの最新モデル。周りを透過しているように見せるMR用のカラーカメラと、クアルコム製のXR向け新型チップSnapdragon XR2 Gen 2を搭載するのが特徴です。 【目次】この記事で書かれていること: 「Quest 3S」のメリットとデメリット ・製品を購入する3つのメリット 1)高品質なMRでフィットネスや仮想デスクトップがはかどる 2)大画面シアターやVR動画が楽しい! 3)PCの高画質VRタイトルもワイヤレスで楽しめる ・購入時に注意したい2つの側面 4)ヘッドバンドと接顔部の装着感が良くない 5)PC VRユーザーは上位モデルQuest 3の選択も要検討 まとめ 詳細スペック情報 「Quest 3S」のメリットとデメリット 以下、「Quest 3S」ならではの特徴(メリット)と、購入する際に注意したいポイント(デメリット)について紹介します! 特徴1:高品質なMRでフィットネスや仮想デスクトップがはかどる Quest 3Sは新たにカラーカメラを搭載し、VRに加えてMRにも対応したヘッドセット。VRはともかくMRという言葉に聞きなじみがない人もいるでしょう。 MR(Mixed Reality)は、現実空間に仮想のデータを重ね合わせて表示する、複合現実の仕組み。平面のデータを重ねていたARを、より進化させた技術ともいえます。Quest 3Sだと普段のメニュー操作や、体を激しく動かすゲームで実際の部屋の状況を見ながらプレイできるといった恩恵があります。 VR(Virtual Reality)は、仮想空間を現実であるかのように体験できる仕組みです。Quest 3SのようなVRヘッドセットでは視覚と聴覚のみの再現ですが、ゲーム内の世界へ没入するような体験を楽しめます。 MRの機能が搭載されたことで、リラックスして操作したい時はゴーグル下のボタンひとつで部屋の状況を視認しつつ、アプリを利用できるようになりました。常時VRの仮想空間に入っているのが苦手という人も、Quest 3Sなら気軽に楽しめます。 MR空間では、コンピューター操作も利用できます。さらに、Metaと提携しているマイクロソフトはMicrosoft Ignite 2024にて、2024年の年末までにWindows 11を直接操作する機能のパブリックプレビューを提供すると発表しました。 特徴2:大画面シアターやVR動画が楽しい! MR/VRゴーグルはアプリやゲームを楽しむだけでなく、大画面での映画視聴も楽しめます。自宅には置けない映画館のような大画面で、YouTubeやAmazon Primeビデオなどの映像を視聴できます。 また、PCでは迫力がわかりづらい360度スクリーンの動画や写真のほか、VRゴーグルでないと楽しめないVR立体動画も楽しめます。 MR対応により、動画の視聴中も部屋の状況をみられるので、机に置いたグラスやお菓子を取る、周囲の人と感想を言い合うといった使い方もラクになりました。これまでのVR体験は少し寂しいと感じていた人も、Quest 3Sならより快適に過ごせます。 特徴3:PCの高画質VRタイトルもワイヤレスで楽しめる Quest 3S単体で多くのゲームやアプリを楽しめますが、より高画質なVRタイトルを楽しみたいなら、Steamで配信しているPC VRゲームにも注目です。人気の「VRChat」も、すべてのワールドを楽しむにはPC版が必要です。 接続方法はUSBケーブルを利用した有線と、ワイヤレスの両方に対応。有線はケーブルの存在が気になりますが、安定した通信に加えて電力を供給できる点が便利です。ワイヤレスはWi-Fi 6E対応なので、高速な5GHz帯に加えて6GHz帯も利用できます。 対応するゲーミングPCですが、GPUがGeForce RTX 3060以上というのがひとつの目安となります。予算に余裕があり画質や見やすさを追求したい場合は、4Kかつ60fps以上を処理できるRTX 4070以上のクラスを選んでもいいでしょう。 購入時に注意したい2つの側面 ヘッドバンドと接顔部の装着感が良くない 標準のヘッドバンドは、締め付けの調節に対応したゴムバンドを採用しています。ただし、使い続けていると圧迫感や装着の不安定さ、脱着時のひっかかりでMR/VRへの没入感が阻害されがち。接顔部のフェイスパッドも硬めで、隙間から光が入ることもあります。 ヘッドバンドとフェイスパッドに関しては、Meta純正オプションの「Eliteストラップ」や「シリコン接顔部」、もしくは店頭やネット通販でより安く購入できるサードパーティーの製品など、安定した装着感と脱着のしやすさをサポートしてくれる製品への交換をおすすめします。 PC VRユーザーは上位モデルQuest 3の選択も要検討 Quest 3Sは、前機種Quest 2と同価格帯ながらもSoCやカメラなど主要なコンポーネントを新しいものに更新し、上位モデルのQuest 3と比べても遜色ない性能にまで高めた、高コストパフォーマンスモデルです。 ただし、解像度(片目1832×1920)と視野の広さ(視野角 96度(水平)/90度(垂直))に関しては変更されていません(その代わりに、別売りの視力補正レンズは流用できる)。そのため、PCと接続して動かすフル機能のVRChatやSteamのVRタイトルを中心に楽しむ場合は、Quest 2からQuest 3Sに買い替えても価格ほどの違いを感じられません。 PCと接続した時の見え方の進化を求める人は、直販価格8万1400円と高額になりますが、上位モデルのQuest3を選ぶことをオススメします(解像度 片目2064×2208、視野角110度(水平)/96度(垂直))。 まとめ:今からMR/VRを楽しくならこれしかないでしょう Quest 3Sは4万円台ながらも、性能や画質、アプリの充実度、PC対応すべてが揃った圧倒的なコストパフォーマンスが魅力の製品です。 この価格帯でライバルとなる製品は無いといっていいでしょう。今後はQuestに加わる新機能や単体で動くアプリも、MR対応かつSnapdragon XR2 Gen 2を搭載したQuest 3Sでの利用が前提になるでしょう。旧モデルが安く売られていても、Quest 3Sを選ぶことをオススメします。 正直、MR/VRヘッドセットは良さを感じる部分が人によって異なるだけに、ここが一押し! といいづらいガジェットです。とはいえ、自宅での運動や自分だけのホームシアターにする、VRChatでコミュニケーション、新しいサービスを開発するなど広い可能性を秘めています。 新しいデバイスが気になる若い人から、はるか昔に何ができるのかわからないPCに心をときめかせた人まで、4万円台なら少し頑張って手に入れてみてはいかがでしょうか。 Quest 3Sのスペック プロセッサー: snapdragon XR2 Gen 2 メモリー 8GB ストレージ 128GB/256GB ディスプレー(片目) 1832×1920ドット 視野角 96度(水平)/90度(垂直) リフレッシュレート 72Hz/90Hz/120Hz 無線通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 重量 514g バッテリー 4324mAh、平均2.5時間動作 価格 4万8400円(ストレージ128GB)/6万4900円(ストレージ256GB) ■Amazon.co.jpで購入 Meta Quest 3S 128GB |複合現実の世界に飛び込もう|ありえない体験|オールインワンMR・VRヘッドセットNA ■Amazon.co.jpで購入 Meta Quest 3S 256GB|複合現実の世界に飛び込もう|ありえない体験|オールインワンMR・VRヘッドセット 文● 島徹 編集●松永/ASCII