「サウジ戦でバレたと思います」守田英正が指摘した日本の弱み…「あのシュートブロックも問題」記者に語った解決策“新たな一手”とは
可変システム導入の可能性
「色々、やらないといけないと思う。まだみんなで練習しているということではないけど、みんなもこの間の試合中に色々と感じたと思うし、そういう話もしたので」 ミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督から指揮権を受け継いだ森保一監督はサンフレッチェ広島時代、ビルドアップ時の可変は前任者が導入したスタイルそのままに、守備を整備して3度のJ1制覇を成し遂げた。3-4-2-1から4-1-5に可変するシステムは、指揮官にとって慣れ親しんだ形だ。 「バレた」日本を前進させる新たな一手として、そう遠くない未来に、日本代表のピッチでミシャ式が実践される日が来るかもしれない。守田はチームがレベルアップするために必要だと思えば、何でもやる覚悟でいる。
あのシュートブロックも問題
守田はオーストラリア戦を前にもう一つ、鋭い指摘をしていた。サウジ戦、あの連続シュートブロックの場面についてだ。 「なんか4人ぐらいでシュートブロックにいって、すごく美しい守備みたいな感じで言われていますけど、あのシーンを作られたことがそもそも問題で。そこをちゃんと深掘りして、ああいう形にならないように守備を持っていかないといけない。それが攻撃にもつながるし、ウイングバックが下がって5枚でずっと低い位置を取っているようだとなかなか前に出ていけないので。今は何て言うか、全然、(攻撃的なウイングバックの)特徴を生かせていない。正直に言って、本来やりたいことができていない」 シュートブロックを美談にする風潮に釘を刺したのは、そのことで問題を有耶無耶にしてはならないと考えるからだった。 「サウジ戦の終盤は疲弊していたこともあって、6バックになったりもした。やっぱり日本人ってすごく責任感を感じるから、やられたくない気持ちが先行して、後ろに比重がかかってしまう。それはかえってよくないことなんだけど」 14分に鎌田大地が決めて先制点を手にした後、日本は劣勢に立たされた。プレスをかわされ、ずるずる後退させられると、3-4-2-1の両ウイングバックも下がって5バックを形成することになった。 右ウイングバックの堂安律も左ウイングバックの三笘薫も、自陣深い位置が出発点となると、さすがに相手ゴールに到達するのは難しい。それを分かっていながらもチーム全体が後ろに重くなった。相手の素早い切り替えから連続してシュートを打たれたあの場面も、後ろに重たくなり、全体が間延びしていたことと無関係ではない。
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