50代、管理栄養士の「リアルな食事」。朝昼晩に食べているものを公開
夏が近づき、薄着の季節を前に、ダイエットを意識する方も多いのではないでしょうか。「やせにくい大人こそ、しっかり食べることがダイエットにつながります」と話すのはF、国内最大級のAI食事管理アプリ『あすけん』の管理栄養士・道江美貴子さん。ご自身も50代という道江さんに、大人の太らない食生活のコツを伺いました。 【写真】50代やせている人の朝食
大事なのは我慢よりメリハリ
――道江さん自身も50代を迎えられました。健康面について、昔と変わったこと、気をつけるようになったことはありますか? 道江さん(以下・道江):やはり30代、40代と比べると、体の変化を身にしみて感じるようになりました。そんな変化の中で、かつての理想的な体型や体重を追求するよりも、内面の幸福感を大切にしながら、この先も健康でいられるように、自分の体と向き合っていきたいと思うようになりました。 気をつけるようになったことは、魚を以前より意識して食べるようになったことですかね。更年期を迎えるとLDLコレステロール値が高くなりがちになるので、肉ではなく魚を選ぶようにしています。 ――内面の幸福感を大切にしながら健康でいる「ウェルビーイング」の考え方は、道江さんの著書『あすけん公式 50代からの食べやせ術』でも触れられています。 道江:たとえば、ダイエット中だからといって、旅先でまで食事を制限する必要はないと考えています。もちろん過度な暴飲暴食は控えたいところですが、その土地のものを味わうのも旅行の醍醐味ですよね。 食べすぎたと思っても、無理な断食をしてすぐに増えた分の体重を落とそうとするのはよくありません。旅行後3日~1週間程度の食事を、いつもの8割ぐらいに調整してみましょう。夕食の主食をいつもの半分にしたり抜いたりするのが手軽でおすすめです。いつもより長めにウォーキングをして、消費カロリーを調整するのもいいですね。 こうして食事や運動の量を何日か調整してみて、旅行前と同じぐらいに体がスッキリしてきたら、食べる量をいつもと同じペースに戻していく…くらいの大らかな気持ちで臨んでいれば、食事管理も運動も続けやすいはず。大人の減量は無理をしないのがいちばんです。