食べることは生きること――EXILE TAKAHIROの生命力の源、故郷・長崎の祖父母や母、妻の味 #食の現在地
たぶん人生で今が一番真っ当な日々
年輪を重ねながら、その都度でペースの合う生活へシフトしていくほうが、今の自分に合っているそうだ。 「この数年は睡眠第一の生活になりました。昔は年に4、5回熱を出していましたが、よく睡眠をとるようになってからは、風邪を年に一度ひくかひかないか。体づくりに関してはGENERATIONSの中務裕太からいろいろと教わってそれを実践して、40歳を手前にピラティスを始めたことで代謝も上がりました」 今では飲酒以上に、しっかりと寝て起きてトレーニングすることが大きなストレス発散になっている。 「今も家で飲みますが、寝る時間が来れば『ガシャッ!』と氷を捨てて寝ますね。『あと一杯!』と思っても、氷がなければ飲む気がなくなりますから。“氷を捨てる勇気”を持てたのは大きい(笑)。健康的でいないと、昔からの楽しみを今まで通り楽しめなくなっちゃう。それはつらいので、小さなアップデートを積み重ね続ける日々。たぶん人生で今が一番真っ当な日々を送っていると思います」
この変化は、齢(よわい)の積み重ねの結果だけではない。大切な家族の誕生が意識をより高めている。 「いつでも(娘を)抱っこできる状態でいたいので鍛錬は欠かせません。みっともないオヤジになりたくありませんし、娘たちにだけはずっとモテていたい(笑)。若い頃……特に独り身だった頃は、守るべきものと言えば『大人に怒られないようにする』ぐらい。まあ、それでもよく怒られていましたが。やはり、守るべき存在がいると意欲が湧いてくるんですよね」 もう一つのモチベーションは、「人一倍食べること、飲むことが好き」と言うように、活力になっている“食事”だ。
「肉は何があってもやめられませんね。毎日行けと言われれば行けるぐらい焼き肉が大好き、食べると自分の中でエネルギーになる感覚もあるんですよね。あとはラーメン。大事な仕事後に食べる“ご褒美ラーメン”のために、毎回頑張っているぐらい大好きですね。体調に気をつけていたので、年に数回しか食べられなかったのですが、大好きな『博多元気一杯‼』というお店の店主から、塩分に気をつければ大丈夫と言われ、以前より食べるハードルを下げました。健康なままで好きなものを食べるために、以前まで筋トレを全くしなかったけど運動量を増やしましたからね」