ジジ・ダッリーニャ

　MotoGP第17戦オーストラリアGPの決勝では、グレシーニのマルク・マルケスが勝利。今シーズン3勝目を挙げた彼に、ドゥカティのジジ・ダッリーニャ（ゼネラルマネージャー）はMotoGPのトップへ戻ってきたことを改めて証明したと語った。 【動画】マルク・マルケス、捨てバイザーでまさかの自爆スタート失敗！？ 　マルケスはオーストラリアGP決勝を2番グリッドからスタート。しかしスタート時には自分の捨てバイザーをリヤタイヤが踏んでしまい、盛大にホイールスピンさせてポジションを下げてしまうというアクシデントもあった。 　ただマルケスはそのアクシデントをものともせず、ハイペースでライバル達を追い抜いていき、優勝争いへと復帰。ホルヘ・マルティン（プラマック）を追い詰め、今シーズン3勝目を手にした。 　大いにレースを盛り上げたマルケスのこの走りには、ドゥカティ陣営をとりまとめるダッリーニャも脱帽のようだ。彼はLinkedinで公開したレポートで、マルケスがトップへ戻ってきたことを改めて示したと記している。 「ファンタスティックなマルク・マルケスは、2024年3度目の勝利を果たし、MotoGPのトップに戻ってきたことを改めて示した」 　ダッリーニャはそう語る。 「彼は信じられないようなカムバックですぐに先頭に迫り、その後はマルティンとの白熱したバトルへと進み、彼らしいやり方でそれを成し遂げた」 「彼に相性の良いコースにおける、真のマスターピースだ。彼は勝利の匂いがしてくると、いつものように“ワイルド”になり、何も惜しむことはなく、抑えることはなかった」 「彼の真の強さや凄さは、非常に不運だったスタートからすぐに立ち直り、“勝者総取り”とばかりに全てを圧倒したことにある」 　なおマルケスに敗れたマルティンではあるが、2位を確保してフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）に対するポイント差を20点へと拡大。無理をせずに2位を得たことで、シーズン残り3戦のこのタイミングでタイトル争いでは有利な立場を築いている。