東農大・北口監督が植え付けた「自主性」実った 就任2年での1部昇格に歓喜
◇東都大学野球1、2部入れ替え戦 東農大12ー1駒大(2024年6月27日 神宮) 胴上げされた東農大・北口監督の目は真っ赤だった。22年就任でわずか2年での快挙を「こうも早く1部昇格できるなんて」と喜んだ。 大阪・PL学園で清原、桑田の「KKコンビ」の1学年上で、亜大と名門でプレーした指揮官が「自分に足りないことは自分で考えなさい」と求めたのは自主性。平日はほとんどを自主練習とし、それまでとは真逆の方針だった。 同時期に就任した畑中勝守部長も支えた。春のリーグ戦は4年生が必修の収穫実習と重なり、以前はベストメンバーで戦えないことも多かった。だが今春は、等々力球場から神奈川県厚木市内の実習場まで、畑中部長が随時送迎して出場が可能となっていた。 今秋は母校の亜大とも戦える。「楽しみで仕方ないね。日本一に向かって選手とまた頑張りますわ」。最後は元気に関西弁を響かせて会見場を後にした。