琉球U15をJr.ウインターカップ準Vに導いた越圭司、決勝で37得点も「大事な場面のシュートを外したらエースではない」
「練習前、必ず河村選手のプレーを見ます」
今大会の越は、将来トップカテゴリーで活躍できる大きな可能性の持ち主であることをしっかりと証明した。「世界で活躍する選手になりたいので、いつかアメリカには絶対に行きたいです」と目標を掲げ、「得点も取れるガード、コミュニケーションをしっかり取れるガードにもっとなりたいと思います」と続ける。 また、越のプレーを見ると、クロスオーバーなどの巧みなテクニックと俊敏さでマッチアップ相手のバランスを崩し、ステップバックスリーを決めるなど、河村勇輝を彷彿とさせる動きが印象的だった。この点について聞くと「理想としているのは河村選手です。練習前、必ず河村選手のプレーを見ます。今日の試合前も見ていました。イメージトレーニングは大事だと思っているので、その部分が試合で出たのかと思います」と実際に河村の動きを参考にしていると教えてくれた。 大きな衝撃を与えた今大会だが、越は「達成感はまったくないです」と締めくくる。大きな後悔と悔しさで終えた越だが、3月末にはBリーグU15チャンピオンシップという雪辱のチャンスがある。 「準優勝で終わり、(Jr.ウインターカップとU15チャンピオンシップの)二冠を達成できずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。その分、3月にしっかりと優勝して恩返しできるように、ここから2カ月間、生活面から考え直して頑張っていきたいです」 この悔しさを糧に、越がさらなる進化を遂げ、3月末の中学最後の大会でどんなパフォーマンスを見せてくるのか見逃せない。
鈴木栄一