【賢い子の育て方】勉強ができる子が“家”でしていること
勉強を習慣づけるためにはどうしたらよい?
歯磨きや手洗い、うがいのように、勉強も「それをしないと気持ちが悪い、落ち着かない」という状態にまでできれば、習慣化できるはずです。 勉強を習慣化するには、一日十分でも、十五分でもいいので、毎日続けることが一番大切です。 人には体内時計が備わっているものなので、夕食の時間、入浴の時間など、決まった時間に、決まった行動をとるようにすると、身体が覚え、行動が習慣化していきます。たとえば、「午後五時に、漢字を覚える」など、学習内容まで決めてしまうといいでしょう。 また、「勉強をしない日」をつくらないことも大切です。中学受験でせっかく身についた習慣を、合格すると途端にやめてしまう人が多く見受けられます。中学に入ってから苦労することになるので、わずかな時間でもいいので、継続して机に向かうようにしましょう。 なお、学習の習慣化と学力のレベルアップを結びつけてあげることも大切です。「今日の勉強で、新しい漢字を五個も覚えたね、すごいね」などと、成果を言葉にしてあげると、子どものやる気も上がります。 また、学年が上がるタイミングで、勉強時間を増やしていくこともおすすめです。 〈学習時間(一日)の目安〉(受験のための勉強は、これとは別に確保しましょう) 一年生 十五分から二十分 二年生 三十分から四十分 三年生 四十五分から六十分 四年生 六十分から八十分 五年生 七十五分から百分 六年生 九十分から百二十分
〈著者プロフィール〉和田 秀樹
1960年大阪市生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長、立命館大学生命科学部特任教授 。代表を務める「緑鐵受験指導ゼミナール」では毎年無名校から東大合格者を出し話題に。1987年のベストセラー『受験は要領』をはじめとして、精神医学・心理学・受験関連の著書多数。近著に『老いの品格』『頭がいい人、悪い人の健康法』(ともにPHP新書)、『50歳からの「脳のトリセツ」』(PHPビジネス新書)などがある。
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