【賢い子の育て方】勉強ができる子が“家”でしていること
子どもの勉強効率ってどうしたら上がるの? 家庭で取り組むべきことは…
現在、首都圏の小学生のうち、およそ4.7人に1人が中学受験をしているのだそうです。 「地頭のいい子」の育て方。子どもを国立小に通わせる母親が、夏休みに勉強よりも優先する“3つの体験” 「わが子に中学受験をさせるのか?」「受験勉強を始めるならいつからすべきなのか?」など、どんどん過熱する中学受験に関するお悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか? そんな、中学受験に不安を抱えている親御さんに、是非とも読んでいただきたいのが、無名校から毎年東大合格者を輩出し話題の「緑鐵受験指導ゼミナール」の代表で、精神科医でもある和田秀樹さんの著書『勉強できる子が家でしていること 12歳までの家庭教育マニュアル』です。 そもそも、子どもの発達には個人差があります。合わないやり方で無理やり勉強しても、その努力は無駄なものになってしまいます。そうならないために、家庭でどういった働きかけをすればいいのかが詳しく解説されています。 今回は、その中から、「勉強を効率よくするマニュアル」をご紹介。子どもの勉強の効率を上げ、自信をつけさせるために、家庭で出来ることとは?
子どもの健康管理は食事と睡眠から
子どもの健康管理で気をつけるべきことは、食事と睡眠です。 食事に関しては、当たり前のようなことですが、朝食をきちんととらせてください。朝ご飯を食べないと午前中に低血糖状態でイライラするという可能性も出てきます。脳に行くブドウ糖が足りなくなると、知力も育ちませんし、学校で情緒(じょうちょ)不安定になり、机にじっとしていられないということになりかねませんから、朝食はきちんと食べさせるべきです。 また、栄養学者の説では、たくさんの食材を食べさせたほうが衝動的になりにくいと言われていますし、多品目の食材を食べさせている家庭ほど少年犯罪が少ないという統計データもあります。栄養学的なことの詳細はよくわかりませんが、子どもに多くの食材を食べさせているというのは、それだけ手をかけた食事をつくり、愛情をかけているということの表れなのではないかと私は思っています。 とはいっても、ふつうにご飯をつくってあげていれば、それほど心配しなくても大丈夫です。一番気をつけるべきことは、インスタント食品とジャンクフードの食べすぎですので、買い食いさせないよう気をつけましょう。 一方、睡眠時間も子どもの発達にとっては重要な要素です。 中学校受験をする小学生の中には、一日五時間くらいの睡眠でがんばっている子もけっこういます。もちろん、がんばっていること自体は褒めてあげるべきことですが、親としては、この状態を当たり前のことだとは思わないでください。 必要とされている、年齢別の睡眠時間(二〇一五年米国国立睡眠財団公表)は、大人(一八歳から六四歳)で七~九時間、六歳から一三歳の子どもは九時間から十一時間とされています。 子ども自身が、すすんで夜中の二時くらいまで勉強している場合には、「早く寝なさい」と言っても、子ども自身が納得しないことがありますから、テストの点が悪かったときなどを見計らって、「ひょっとしたらあまり寝ていないから、テストの点が上がらなかったのかもしれないよ。寝不足だと記憶力は落ちるそうだよ」などと言って、うまく睡眠をとらせるように持っていくほうがよいでしょう。 あるいは、イライラが目立つようになったり、風邪などをひいたりしたときに、それとなく話してみるという手もあります。 頭ごなしに言うのではなく、最も受け入れてくれそうなタイミングを見計らって諭しましょう。