【RMKの春新色が傑作だ】霜や氷柱、冷たい靄の向こうにあるもの、それは
ホリデーシーズンが始まったばかりの霜月。季節を先行して、2025年春新色の取材に励んでいます。スマッシュヒットの予感がするのが、RMK! 【写真】RMKの春新色コスメをもっと見る クリエイティブディレクターのYUKIさんが描いたストーリーの舞台は、1月のNY。冷たい空気に包まれた極寒の大都市、雨が降り注いだあとのコンクリートの情景や、そこを歩く人の口もとから立ち上る白い息……。それでも部屋や建物の中は暖かく、止まることのない都会の日常が息づいている。そのコントラストが、春のコレクションの着想源となりました。
不揃いなざくざくパールたちがかなえる、特別なシャイニーカラー
ひとことで、グレイッシュでクールな彩度が特徴的なコレクション。RMKの4色パレット「新クロマティック アイシャドウパレット」といえば、4つの異なる質感で構成されているけれど、各パレットに配されたシャイニーカラーの処方に、開発チームの矜持が注がれているのです。 まずはその輝きに惹きつけられるけれど、肌にのせてまた、想像を超える発色に驚くんですよこれが! 限定色のEX-11ミスティック ポンド(画像真ん中)の左上のすみれ色のブルーが、コレクション制作にあたり、スタート地点となった色。「今回のキーカラーです。冷たさを表現したかったので、ざくざくとしたパールリッチにしたのですが、まぶたにのせると、肌を完全には覆い隠しません」とYUKIさん。「NYの早朝、星や月の余韻をブルーアイリスで表現しました」。星の余韻、月の余韻。なんて素敵なボキャブラリー、と思わず発表会でため息が漏れました。 “氷のフィルターがかかった”ような色を目指して、各パレットに配された特徴的なシャイニーカラー。処方のカギは、高輝度のガラスパールを中心に、かたちも大きさも不揃いな大粒のパールがアクセント的に配合されている点。溶け切らない霜を思わせる、ざくざくとした質感を実現させました。だから、肌にのせると光を乱反射させて、透き通った輝きを放つんですね。そのヒンヤリとした発色が、相対的に春の訪れを感じさせてじつに美しい!