ロンサムカーボーイと懐かしの「ボーイズレーサー」! 当時のスタイルを復活させたオーナー|マツダ戦記|マツダ ファミリア 3ドアハッチバック 1500 XG
大ヒットを記録したBDファミリアには「サーファー」のほかにも文化が生まれた。 それがボーイズレーサーだ。 【画像19枚】小物にもこだわって作り上げた完璧な陸サーファースタイル ボディは小さいけれどスポーティーで、走りも一級品。そんなコンパクトカーが1980年代の若者を夢中にさせた。 その中心的存在だったのがBDファミリアで、フラッシュサーフェスされたスタイリッシュなスタイリングやキビキビしたハンドリングで人気を集めた。 そして、人気が過熱するにしたがってクルマをモディファイすることが盛んになっていく。 エアロパーツでドレスアップすることがトレンドとなり、さらにマフラーやサスペンションを交換してファインチューンするなど、楽しみ方は多岐にわたった。 とくにドレスアップは各社が力を入れていた部分で、多くのメーカーがエアロパーツを発売。 いち早くエアロパーツのトータルチューンを打ち出してボーイズレーサーのスタンダードともいうべきエアロキットを生み出したウッドベルのトリノ、オリジナルデザインが特徴でエアロパーツだけでなくサイドマーカーなどにまで手を加えている関西スポーツのラブラーク、「セクシーファミリア」のネーミングでさまざまなメーカーのパーツをブレンドしてスタイルを作り上げたオノヨコハマ、大型スポイラーが特徴のシティスポーツのほか、アルミホイールで有名なワークやマツダスピードからもエアロパーツがリリースされていた。 懐かしのボーイズレーサーを復活させたBDファミリア こうしてアフターパーツメーカーも積極的に参戦して盛り上がりを見せたボーイズレーサー。 その懐かしのスタイルが現代によみがえった。 それがここに登場したファミリアだ。 ベースとなるのは大ヒットした3ドアハッチバックの1500XGで、ラブラークのエアロパーツをメインに他ブランドのパーツも取り入れて仕上げている。 もとのボディカラーは人気の赤だが、ラブラークのデモカーをイメージしてホワイトに全塗装されているのもポイント。 当時物のパーツを使用してここまで仕上げられたファミリアは日本に1台だと断言できる。 このスタイルに当時を知る読者の皆さんは涙することだろう。 この個体は前オーナーが陸サーファー仕様を作り上げたクルマ。 過去形となったのは、残念ながら現在は譲ってしまったからだ。 とはいえ、この個体は新オーナーの元で大切にされているよう。 80年代前半から人気者となり、一大ブームを巻き起こしたBDファミリア。 そして、その社会現象と文化を具現化したこの個体を、いつまでも残していってほしい。 記憶にも記録にも残る名車なのだから。
Nosweb 編集部
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