「大量の新戦力が必要なわけではない」リバプールの移籍戦略を現地メディアが分析「監督交代後のクラブでは…」
リバプールは、今夏新戦力獲得に動いておらずメディアやサポーターからは早くも新シーズンへの不安が囁かれている。英メディア『Football 365』は現地時間15日に、新選手獲得に対して慎重な姿勢を見せるリバプールについて、クラブの移籍戦略は問題ないのか分析していた。 【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ 『Football 365』はリバプールがこれまで無闇に選手獲得には動いていないことを言及した上で、「リバプールは多額の資金を投じているが、獲得した選手の数に関してはチェルシーに対抗してきた。実際、それは彼らにとって誇りである。しかし、監督交代にもかかわらず、今夏の移籍期間にまったく選手を獲得できなかったことは、その賢明さを試すことになるだろう」と言葉を続け、同クラブの移籍戦略について次のように評価していた。 「その理由の一部は、基準がはるかに高く設定されているためだ。すでに優れたチームに加入して十分な活躍をする選手は、特定の長期的な問題を解決するために加入するため、すぐに良い印象を受けることはない。ある部分が別の部分に取って代わり、マシンは動き続ける。移籍ビジネスはこうあるべきだと言えるだろう。慎重に、思慮深く、お金は最も効果的に使えるところに使うべきであり、そのうちいくらかは利益が出るかもしれないという希望を抱いて恣意的にばらまくのではなく、うまくいかない選手は売却すればよい。過去6年半で契約したトップチーム16人のうち、クラブを去ったのは南野拓実、ナビ・ケイタ、ファビーニョ、シャキリ、そして引退したチアゴ・アルカンタラの5人だけだ」 そして今夏の補強が進まない現状については、「今年の彼らの静かな夏は、明らかに計画通りではない。マルティン・スビメンディを狙っていたが、結局はレアル・ソシエダに残ることを決めた」と言及しつつも、「ある見方をすれば大量の新戦力が必要なわけではない。ユルゲン・クロップの後継者をしっかり選ぶことは、チームをどうするかよりも、リバプールにとってずっと重要だった。クロップ監督の下では期待外れだったが、彼が引き継いだ選手のうち、オランダ人監督の下ではより馴染む選手が1人か2人いるだろう。これはクロップ監督を批判しているわけではない。監督交代後のほとんどのクラブで起こることだ」と、名将から新しい監督になったことで、これまで活躍できなかった選手が躍動する可能性を指摘していた。
フットボールチャンネル編集部