<ここに注目>近江、投打の柱・山田が復帰 長崎日大は競り合いに勝機 センバツ
◇第2日第2試合 長崎日大vs近江
昨夏の甲子園4強の近江が、23年ぶり出場の長崎日大を投打に上回る。 近江のエース右腕・山田陽翔(3年)は大会屈指の好投手だ。昨秋の公式戦こそ右肘痛のために登板はなかったが、最速148キロの直球に加えてフォークで三振も奪え、昨夏の甲子園では全5試合に先発し4強入りに貢献。30回で31三振を奪っている。現在はけがからも復帰しており、急な出場とはなったが、万全の状態で大会を迎えられそうだ。 【熱血、スマイル…】センバツの歴史に名を刻んだ名将たち チーム打率は2割9分2厘と高くはないが、打者でも中心となる4番の山田は昨秋の公式戦で本塁打をマークしており勝負強い。上位打線の横田悟(2年)や津田基(3年)は広角に鋭い打球を放つことができるだけに、打線につながりが生まれれば一気に大量得点を奪うこともできる。 長崎日大のチーム打率は3割5分9厘だが、山田を打ち崩すのは容易でない。長打力のある松尾一樹(3年)、思い切りがよく選球眼にも秀でる河村恵太(3年)らを中心に、チャンスを生かしていきたい。投手陣は最速135キロの直球にスライダーやチェンジアップを交えて打たせて取る右腕・種村隼(3年)、身長163センチと小柄ながら球威があり、大きなカーブが持ち味の左腕・川副良太(3年)の二枚看板。継投が基本なので、競り合いに持ち込めば勝機が見えてきそうだ。【藤田健志】
近江、昨夏4強メンバーが主力に多く
2021年秋の近畿大会は準々決勝で敗れたが、21年夏の甲子園で20年ぶりに4強入りした際のメンバーが主力で残る。 大黒柱はエースで4番の主将・山田陽翔(3年)だ。昨夏の甲子園でも全5試合に先発。キレのあるフォークとスライダーを操り、直球の最速は148キロと威力がある。右肘痛のため秋の公式戦の登板はなかったが、右翼守備からチームを鼓舞した。甲子園でもアーチを放つなど長打力も兼ね備えている。 打線は近畿大会2試合で計17得点と攻撃力はある。特に1回戦の社(兵庫)戦では、2点を追う九回2死満塁から、2番・中瀬樹(3年)が走者一掃となる逆転の3点二塁打。勝負強さが光ると同時に、1番・横田悟(2年)、俊足の3番・津田基(3年)は甲子園も経験しており、スイングが鋭い。 山田以外の投手陣では、星野世那(3年)はタイミングが取りづらい左腕で、制球力もある