<ここに注目>近江、投打の柱・山田が復帰 長崎日大は競り合いに勝機 センバツ
近江・山田陽翔主将の話
出場できるうれしさよりも、辞退されたチームのことを思うといたたまれない気持ちのほうが強いです。しかし、与えられたチャンスなので、チーム一丸となって全力プレーで頑張りたいと思います。
主な卒業生にDeNAの京山
1938年創立の近江実修工業学校が前身で、近江高等女学校と48年に併合して現校名になった。野球部は創部57年。 2001年夏の甲子園では滋賀勢として初の準優勝に輝いた。主な卒業生に京山将弥(DeNA)、植田海(阪神)、土田龍空(中日)ら。
管理から自立へ 長崎日大、23年ぶりの春
春夏通じて11回の出場を数えるが、甲子園に立つのは2010年夏以来。18年夏に就任した平山清一郎監督は、指導方針を従来の「管理」から「自立」へ転換。選手たちの考える力を培い、23年ぶりのセンバツにつなげた。 昨秋の九州大会は1回戦の小林秀峰(宮崎)戦で六回に5点を奪って追いつき、八回には本塁打1本を含む8安打を集めて一挙10得点で突き放した。佐賀商との準々決勝でも逆転勝利を収めるなど切れ目がなく、つながりのある打線がチームの生命線だ。 平山監督はコーチ、部長を経て監督に就任。沖縄尚学を1999年センバツ優勝に導き、長崎日大では06年7月~18年夏に指導した金城孝夫前監督からバトンを引き継いだ。選手として甲子園を4回経験した山内徹也部長も21年春に就任。監督、部長ともOBで、平山監督は「(甲子園に戻れなかった)OBの苦しかった思いも晴らしたい」と意気込む。センバツ勝利は初出場した93年が最後。甲子園に10年夏以来の校歌を響かせたい。
長崎日大・河村恵太主将の話
(冬場は)技術面もだけど、フィジカルの底上げも意識して取り組んできた。(持ち味は)チーム力。(昨夏の甲子園4強という)すごい実績のあるチームと対戦できるのはうれしい。胸を借りるつもりで頑張りたい。
OBに広島・大瀬良大地投手ら
長崎県出身の法学者で元日大総長の故永田菊四郎氏が1967年、諫早市に設立。校訓は「至誠・勤労・創造」。普通科とデザイン美術科で男女1252人(2021年末時点)が学ぶ。部活動が盛んで、東京オリンピック柔道男子金メダリストの永瀬貴規選手を輩出した柔道部などが強豪として知られる。 野球部は開校と同時に創部し、甲子園には春2回、夏9回出場。07年夏は準決勝で「がばい旋風」を巻き起こした佐賀北に敗れたものの初の4強入りを果たした。18年からOBの平山清一郎監督が指揮を執る。プロ入りしたOBに、18年に最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した広島の大瀬良大地投手ら。