【日経平均株価考察】ダウ平均、初の4万ドル突破で世界の株高を牽引か
25日線、75日線をともに回復
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線をともに割り込んでおり、先週はここから挽回できるかどうかがポイントでした。 実際には週初13日(月)から、窓をあけて上昇して寄り付くものの、その後は陰線となるという動きが続きます。ただし、下値もじりじりと切り上がっていきました。16日には陽線となり、25日線、75日線をともに突破。17日も陽線となりました。 今後の展開はどうなるでしょうか。25日線、75日線をともに回復できたことで、今後の上昇に期待がかかるところです。ただし、現状はまだ25日線が75日線を上から下に抜けるデッドクロスが形成されたままです。まずは、再び、25日線が75日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが形成されるかどうかがポイントです。 チャートの形は中長期的には上昇トレンドですが、足元では下降トレンドとなっています。ここから短期的な上昇トレンドに転じていくためには、直近の戻り高値である4月12日の高値(3万9774円)、3月22日の高値(4万1087円)などを超えていく必要があります。まずは心理的節目となる4万円を回復できるかどうかが注目されるところです。
参考資料
・日本経済新聞 日経平均株価
下原 一晃