会社員の夫が「通勤ラッシュがすごいから、有料座席サービスを毎日使いたい」と言っています。乗車時間は1時間程度で新幹線や特急ほど長くないのでぜいたくだと思うのですが、コスパやタイパは良いのでしょうか?
電車やバスなどの公共交通機関を利用して通勤する人は多いと思いますが、都市部などでは特に、朝夕を中心にひどく混み合うこともあるでしょう。通勤ラッシュが大きなストレスとなり、通勤するだけでも疲労がたまることも珍しくないため「できればゆっくり座って移動したい」と考える人もいるのではないでしょうか。 そのようなニーズに応えるため、有料座席指定サービスを導入している鉄道会社も増えました。ただし、乗車券とは別で料金を支払わなければならないことが一般的で、「ぜいたく」と感じることもあるかもしれません。 本記事では通勤で東急東横線の渋谷駅から横浜駅間の約35分を利用するケースを想定します。このような場合、有料座席指定サービスを利用するメリットはあるのか、コスパやタイパは悪くないのか解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
有料座席サービスを毎日使ったら月額いくらかかる?
これまでは「ゆったり座って移動する」といった場合、新幹線や特急の指定席やグリーン席券を購入するのが一般的でしたが、在来線でも「確実に座れる」サービスが続々と登場しています。 例えば、東急電鉄が東横線や大井町線で「Qシート」を導入し、JR西日本は新快速Aシートを指定区間で運行しています。東急電鉄のQシートの利用料金は「大人・小児一律500円」で、チケットレスサービスまたは指定改札窓口で購入します。 JR西日本の新快速Aシートは、購入方法によって料金が異なるので注意しましょう。みどりの券売機で購入すると840円ですが、「インターネット予約e5489」でチケットレス指定席券を購入すると600円です。240円の差額があるため、利用機会が多いほどチケットレス指定席券がお得といえるでしょう。 有料座席サービスはすべての列車に適用されるわけではなく、種類や運行時間が限定されていることもあります。例えば東急東横線や大井町線は夕方以降に設定されており、朝のラッシュ時には利用できないので要注意です。 仮に1回あたり500円かかる「東急東横線のQシート」を渋谷駅から横浜駅まで毎日使ったら、1ヶ月に20日通勤した場合は1万円かかります。有料座席サービスの利用料金とは別で通常の乗車料金も必要です。