古いバイクが白熱バトル!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が感じた「テイストオブツクバ」の楽しみ方とは
旧車バイク好き必見のレースイベント
皆さんこんにちは。モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗っている濱原颯道です。今年は契約上スズキ車以外に乗る機会が少なく、執筆頻度が少なめですみません。 【画像】テイストオブツクバ 神楽月の神で解説を担当するモータースポーツ総合エンターテイナーの濱原颯道選手を画像で見る(7枚) 今回は先日、筑波サーキットで開催された、テイストオブツクバの解説者として参加した時のことを書いていこうと思います! 「日本一の草レース」と言われているテイストオブツクバ、ですがその人気は計り知れません。 コースサイドの観客席はすべて満席。そして出店ブースも満員御礼、ライブ放送をすれば全日本ロードレースよりも同時接続数が上回るレース。それがテイストオブツクバです。
なぜ、そんなにも人気があるのかというと、バイクが凄く流行っていた時代に、バイクに乗っていた世代(多分50代から60代かな?)の方達の若かりし頃に活躍していたバイクが、サーキットでレースをするのです。 基本的には1982年より前のバイクが主役のレースで、一部クラスを除いて、1982年式が1番新しいのです。凄くないですか? もちろん1970年前半頃に製造されたバイクもあり、現存するだけでも凄いのに、維持してレースに出てバトルをする。見ているこっちが「絶対に壊れないでほしい」と、普通のレースとはまた違う、手に汗握るシーンがたくさん見られます。 そんなテイストの1番のメインカテゴリとなるのは、土曜日に開催されるMonsterクラス。エントリーは全部で67台で、A決勝とB決勝に分かれます。出場車輌は原則として1982年までに生産された空冷4サイクル。 参戦可能な車両規定は3気筒から6気筒、鉄フレーム、リア2本サスペンション750cc以上となっています。
なかでも人気の車種はカワサキのZ系が多いのですが、まだそこまで価格が高騰していないスズキの刀もかなりの人気。 今回のレースはウエットコンディションでの開催となり、このMonsterクラスはレインタイヤが禁止(厳密に言うと18インチのレーシングレインタイヤがない)なので、かなり迫力あるレース展開となりました。 そして最近、現役のレーシングライダーや、いわゆるレジェンドライダーが参加するカテゴリも用意されています。それはHERCULESクラスとSUPER MONSTER Evolutionクラスで、HERCULESクラスには加賀山就臣選手や渡辺一樹選手が参加していたり、SUPER MONSTER Evolutionクラスには宇川徹選手が参加。 HERCULESクラスの車両規定は、簡単に言うと鉄フレームで水冷、油冷エンジンOK、改造範囲ほぼ無制限の、なんでもありのクラス。 タイムも筑波サーキットのコース2000を57秒台でラップします。ちなみに筑波サーキットで全日本ロードレースのST1000クラスのコースレコードが56秒5となっているので、1秒以内のタイムが鉄フレームで出ちゃうという事になります。 そしてSUPER MONSTER Evolutionクラスは空冷エンジンであれば改造は無制限なクラスで、パワーが出ているバイクで145馬力くらい。タイムは58秒台まで出ています。 この2クラスに関しては、ライダーのスキルももちろんありますが、バイクの性能もかなり重要。 HERCULESクラスは現行車のエンジンをオリジナル鉄フレームに積んでいる事が多く、どちらかと言うと本来のテイストオブツクバの趣旨である、鉄フレームで18インチ、2本サスのゼッケンはプレートタイプというクラスとは大きくかけ離れていますが、人気の高いクラスとなっています。