小池都知事呼びかけ「うつさない、うつらない」 「感染拡大防止協力金」追加支給は明言せず
東京都の小池百合子知事は1日の定例記者会見で、新型コロナウイルスについて、専門家の「感染者数は減少し始めているが、減少速度が期待より遅い」という分析を基に、「予断を許す状況にはない」との認識を示した。 【会見ノーカット】東京都・小池知事が定例会見 「いのちを守るSTAY HOME週間」と位置付けたゴールデンウイークを含む期間は折り返し地点に差し掛かっているが、都民に対して「難局を乗り越えるためには、感染の拡大を防ぐことは自分のことなんだと考えてください。誰かがやるのではない。うつさない、うつらない。皆様の協力がなければ、闘いは終わらない」と改めて「STAY HOME」を呼び掛けた。 一方で、病院や保健所など相談窓口については、基本的にはゴールデンウイーク中も平日に準じた形で動いていると説明。「心配の時はすぐに相談を」と話した。また、入院や宿泊療養に専念するために、「子供の養育」、「高齢者・障がいのある人の介護・介助」、「ペットの飼育」などについても区市町村と連携してサポートすると発表した。
質疑応答では、国の緊急事態宣言の期間が延長されることに関連して、休業要請に全面的に応じた事業者に都が独自に支給する「感染拡大防止協力金」の追加支給を行うかどうかを問われた。これに対し、小池都知事は「このコロナの闘いをできるだけ早く封じ込めること、これが日本経済、そして一つ一つのお店の経営に響くことだと考えますから、できるだけ皆さんの協力を徹底してお願いしたいとあらためて強調したい」などと述べるにとどまり、追加支給を行うかどうかについては明言を避けた。 また、緊急事態宣言が出された後、各都道府県に裁量権を拡大をしてほしい、とコメントしていることに対しては、「対策本部長という肩書と、じゃあ実際はどうなのか、という点の違和感をお伝えしたと思っている」と話した。