【RISE】リングのほうが断然格好いい元キャバ嬢キックボクサーに朗報「次も試合組む」伊藤代表
立ち技打撃格闘技RISE(ライズ)は6月30日に後楽園ホールで「RISE179」を開催した。第2試合の女子ミニフライ級(-49キロ)3分3Rに、元キャバ嬢キックボクサーのMelty輝(メルティー・きら、32=team AKATSUKI)が登場。“台湾の妖精”ワン・チンロン(24=台湾)と対戦し、激闘の末に判定0-3で敗れた。 【写真】判定勝ちしたワン・チンロン(左)とうなだれるMelty輝 メルティーが戦うのは、判定負けした昨年11月の宮崎若菜戦以来。ちなみに、その前の小林愛三戦も負けており、ワンに敗れてRISE3連敗となった。 メルティーは前日6月29日の計量&記者会見では、宮崎戦から今回までなかなか試合が組まれなかったことについて「11月に負けてからずっと試合が決まってなくて。試合に負けるってことは本当にこういうことなんだなって。同じジムの人たちが試合決まって勝っていく中で、自分は決まらずに今日まで来ました。で、私キャバ嬢だったのに一番こびを売る人を忘れてて」と言及。その後、シャンパンのボトルを取り出して「伊藤代表、相合い傘の(デザインの)オリシャンをつくってきたのでこれからよろしくお願いします」と、RISE伊藤隆代表に試合を組んでくれるように猛烈アピールしていた。 筆者の個人的な印象だが、前日会見での“キャバ嬢ムーブ”とは正反対の、リング上のメルティーは本当に格好良いと思う。目の回りは腫れ、鼻血も出ているのに、だ。ドレスを身にまとい、メークもバッチリの試合前日より全然良い。とにかく必死なのだ。懸命に前に出て、懸命にパンチを繰り出し、懸命に勝利に向かおうとする。その必死さが訴えかけてくる。 そんな姿を見てメルティーに勝ってほしくなった筆者は、3R終了に近づくと、となりに座っていた先輩記者に思わず「判定どうなりますかね?」と聞いていた。「普通に0-3で判定負けじゃない?」というのが答えだったが(苦笑)。 ただ、必死にやっていれば報われることもある。全試合終了後、大会を総括した伊藤代表は「(第2試合は)ワン・チンロンのワンサイドだったと思います。ただ、この試合を盛り上げたのはメルティーだったので、どこかでダメージを抜いて、再起戦を組みたいと思います」と明言。リング上で輝いているメルティーがまた見られることになった。 【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)