よく行くお店が「ランチタイムのみクレジットカード払い不可」です。お店のためにはランチタイム以外も現金で払ったほうがいいのでしょうか?
加盟店がクレジットカード決済を導入するメリット
加盟手数料を支払ってまでクレジットカード決済を導入する理由として、以下のようなメリットにつながることが挙げられます。 ■現金の取り扱いや管理の手間を省ける クレジットカード決済の導入によって、現金の取り扱いや管理の手間を省くことを期待できます。現金払いのみにすることも可能ですが、店舗で現金を保管・管理するとなると、盗難や紛失のリスク、従業員の着服といったリスクを想定しなければなりません。 また、釣り銭の用意やレジ締めの業務に人員や時間の確保が必要となり、手数料というコストはかからなくても管理面における費用がかかります。 そこでクレジットカード決済を導入すれば、現金の取り扱いや管理の手間がかからなくなる分だけ、店舗業務への集中が可能です。 ■利用単価が上がる可能性が高い クレジットカード決済を導入することで、1人あたりの利用単価向上を期待できるメリットがあります。クレジットカード払いは利用限度額の範囲内で決済が可能だからです。現金払いのように手持ちの現金の範囲内で支払いを行う必要がない分だけ、利用金額が高くなっていく傾向にあります。 ■集客率アップを期待できる クレジットカード決済の導入は、集客率アップの効果も期待できます。キャッシュレス決済を利用する人が年々増えており、現金を持ち歩かない、必要最低限の金額しか財布に入れていない人もいるからです。 このような人たちは現金払いしか利用できない店舗の利用を避けるため、結果的に売り上げを逃すことにつながります。
手数料のことだけを考えたら現金払いを検討したほうがよい
クレジットカード払いをする際に、店舗は加盟店手数料や決済代行会社への利用手数料を支払わなければなりません。手数料がかかることだけを考えたら、現金払いにしたほうが店舗側にメリットがあるのは確かです。 しかし、クレジットカードの加盟店契約を締結し、手数料がかかったとしても利用単価や集客率アップ、現金の保管や管理や手間の負担軽減といった効果も期待できます。 手数料はかかっても、店舗がクレジットカード決済を導入するメリットは多くあります。一概に現金払いがよいとは言い切れないため、自分に便利な方法で支払いを行うのがベストです。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部