阪神か?ソフトバンクか?シリーズを制するのはどっち?
いよいよ日本シリーズが明日、25日から甲子園のナイターゲームでスタートする。 阪神はクライマックスシリーズで2勝して上向き調子のメッセンジャー、ソフトバンクは、元阪神のスタンリッジの先発が予想されている。交流戦での両者の対戦は2勝2敗の5分だが、スタンリッジは完封勝利、一方のメッセンジャーは、イデホに逆転3ランを打たれて負け投手となっている。クライマックスシリーズの戦いを参考にすれば、阪神は投打のリズムが噛み合って6試合中5試合で先取を奪い、和田監督の積極采配も光った。 一方のソフトバンクは、先発の中では、摂津が不調だったが、大隣が2勝。打線では、柳田―明石の1、2番が機能して内川、イデホがファイナルステージで揃って4打点を記録、第1戦でサヨナラを放ち、6打点の活躍をした吉村がCSのMVPに輝いている。崖っぷちまで追い込まれながら粘り強くシリーズ出場権を手にした。 識者は、シリーズの行方をどう読んでいるのか。 阪神、ソフトバンクの両OBに話を聞いてみた。 まずは阪神DCで評論家の掛布雅之氏の予想。 「4勝2敗で阪神」 その理由を問うと、いくつかのアドバンテージが阪神にあるという。 「甲子園でスタートを切れることが非常に大きい。おそらくソフトバンクの選手は、独特の雰囲気に飲まれ、戸惑うと思うし、そこに安定感のあるメッセンジャーを開幕から送りこめるのだから計算が立つ。阪神打線は、1番の西岡から6番の福留まで、まったく切れ目がない。1、2番が出てクリーンナップが返す、残っても福留が掃除するというパターンを作れるだろう。福岡に行けばDH制になるがマートンをDHにして守りを固めるのか、それとも、新井兄弟らを入れて攻撃的にいくのかという方向性も決めることができる」 本拠地でスタートを切れて、しかも4試合できるのは確かに利点。 2003年の星野阪神vs王ダイエーとの日本シリーズは、敵地の福岡から始まって、阪神は井川、伊良部で連敗した。甲子園に帰ってからは3連勝で逆王手をかけたが、また福岡でダイエーが連勝。“内弁慶シリーズ”とまで呼ばれた。