闇バイトに銀行口座開設させ詐取容疑、マネロングループを再逮捕
「闇バイト」に設立させたペーパー会社名義の口座を開設し、銀行からだまし取ったとして、愛知県警などの合同捜査本部は20日、犯罪収益の資金洗浄(マネーロンダリング)に特化した「リバトングループ」の石川宗太郎容疑者(35)=岡山市北区、常習賭博の罪で起訴=らメンバー計11人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 県警によると、石川容疑者らは2020年11月~今年1月ごろ、応募してきた闇バイト5人にペーパー会社を設立させ、インターネット経由で二つの銀行に5社分の口座開設の申し込みをさせて、口座をだまし取った疑いがある。グループは海外のオンラインカジノの決済システムを管理しており、この口座は違法賭博の賭け金や払戻金の振り込み用に使われていたという。 グループは、闇バイトの募集を手がける別の犯罪グループにペーパー会社の設立役や口座の開設役の募集を指示。「オンカジ口座開設案件」「口座開設等の簡単な手続き(税金問題違法性なし)」などとSNSに投稿し、5人が応募したという。 5人は30~50代の男女で、石川容疑者らのグループから法人の設立方法の指南を受け、ペーパー会社を設立していた。5人は口座が違法賭博に使われていた間、石川容疑者らから毎月1万~5万円の報酬を得ていたという。 県警は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が一連の事件に関与していたとみて詳しく調べるとともに、闇バイトの5人も詐欺容疑で任意で捜査している。(川西めいこ)
朝日新聞社