「永遠に残る思い出」ファンタスティックムーンの馬主が現役引退の愛馬に感謝/有力馬情報
ジャパンCで11着に敗れたドイツのファンタスティックムーン(牡4、S・シュタインベルク)は登録のある香港ヴァーズには向かわず、予定通り、このまま現役を引退し、種牡馬入りすることが決まった。レースから一夜明けた25日、オーナーのバウムガルテン氏(リバティレーシング)が自身のX(旧ツイッター)で発表した。 同氏はシュタインベルク調教師とパドックを歩くファンタスティックムーンの写真を投稿。「G1ジャパンCで11着に終わったファンタスティックムーンは最後の1ハロンで少し疲れたように見えました。彼にとっては長いシーズンでした。私たちは香港ヴァーズをパスし、彼がエッベスロースタッドで迎える次のキャリアのために、帰国させることにします。ファンタ(ファンタスティックムーン)、あなたは私たちに永遠に残る大切な思い出を与えてくれました」と感謝のメッセージを送っている。 同馬は父シーザムーン、母フランジパニという血統。昨年のドイツダービーでは最後の直線で外ラチ沿いを走る父同様の勝ち方で独ダービー父子制覇を達成。今年はバーデン大賞を制し、2年連続で凱旋門賞出走も果たした。通算成績は15戦7勝。15戦すべてで、レネ・ピーヒュレク騎手が手綱を任された。すでに来年の種牡馬初年度の種付け料は9000ユーロ(約150万円)と発表されている。