イリア・マリニン、イザボー・レヴィト出場!世界中がアメリカのリンクに熱い視線を注ぐ | 全米フィギュアスケート選手権2024 プレビュー
優勝経験を持つペアは不在ながら、優勝経験を持つ選手ならいる。それがダニエル・オシェイであり、昨季からはエリー・カムとともに、新たなキャリアへ歩みだした。今季は初戦フィンランディア杯で優勝し、パーソナルベストも更新と、順調にカップルとして成長を続けている。GPフランス杯はカムの怪我でFSを棄権したが、2週間後のGPエスポー杯で早くも復帰。もしも同組が優勝した場合、32歳オシェイにとっては、8年ぶりの戴冠となる!
過去2大会で6位、5位、と一つづつ順位を上げてきたヴァレンティナ・プラザス&マクシミリアーノ・フェルナンデス組も、順当に行けば初のメダルに手が届く。今季GPシリーズでは2大会とも4位に食い込み、国際的評価も着々と積み重ねている。
このプラザス&フェルナンデス組とともに四大陸選手権代表に選ばれたのが、結成1年目ながら、GPアメリカ大会銅メダルをさらったチェルシー・リュウ&バラーズ・ナジ組だ。リュウはかつてのパートナーと全米ノービスを、ナジは同じく全米ジュニアを制しているが、シニアで初の台乗りを目指す。
やはり2度の全米表彰台乗り経験を持つミーシャ・ミトロファノフと、昨季ドイツ組として欧州選4位、世界選10位のアリサ・エフィモワによる新カップルにも注目したい。2人で挑む初のUSナショナルで、どんな化学反応が見せられるか。
■アイスダンス
アメリカのアイスダンス界は、世界屈指の層の厚さを誇る。たとえホワイエク&ベイカー組が完全休養を選び、マクナマラ&スピルドノフ組がシーズン半ばでの解散を発表したとしても、注目すべきカップルは片手では足りない。
ほぼ99.99%、王座はマディソン・チョク&エヴァン・ベイツ組のものだ。円熟味を増しながらも、常に冒険心も忘れない2人は、昨シーズン結成12年目にしてついに世界の頂点へとたどりついた。しかも昨USチャンピオンシップからの1年間、純粋なる金メダルしか手にしていない。リズムダンス(RD)も、フリーダンス(FD)も、トータルも、7試合連続オール1!
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