イリア・マリニン、イザボー・レヴィト出場!世界中がアメリカのリンクに熱い視線を注ぐ | 全米フィギュアスケート選手権2024 プレビュー
四大陸出場組……カムデン・プルキネン、アンドリュー・トルガシェフ、樋渡知樹は、全米での好感触とともに上海へと飛びたいところ。ジミー・マ、マキシム・ナウモフ、リアム・カペイキス、ヤロスラフ・パニオットと、異なる個性が揃うのもアメリカの面白さ。昨ジュニア全米王者にして、昨GPファイナル銀メダリストのルカス・ブルサール17歳は、いよいよシニア全米に挑戦だ。
また、かつてはイスラエル代表として、2016年ジュニア世界チャンピオンに上り詰めたダニエル・サモーヒンが、地方予選を勝ち抜き参戦権を獲得した。実は3歳の頃からアメリカで暮らし、ノービス時代まではアメリカ籍で競技を行っていたから、どうやら11年ぶりの全米復帰らしい。そもそも故障に長らく苦しんできた25歳にとっては、2年ぶりの大舞台復帰となる。
■女子
熾烈で、それでいてとびきりゴージャスな、金メダル争いが巻き起こるに違いない。今シーズン好調な3選手の、誰がタイトルを得てもおかしくはない。
ご存知、1人目は、イザボー・レヴィト。ディフェンディングチャンピオンの16歳は、今季はGPフランス大会でグランプリシリーズ初優勝を獲得した。たしかに2年連続のGPファイナル進出は少々苦い思い出に終わってしまったけれど……むしろSPでジャンプに苦しみ6位最下位発進ながら、FSだけなら3位と、難しい状況を跳ね除ける強い精神力を証明した。蛇と化すSPでも、伝統と斬新さを併せ持つ「ホワイトクロウ」FSでも、優雅なスケーティングと成熟した演技力、そして美しいコスチュームも堪能したい。
2人目のアンバー・グレンは、24歳にして、人生最強のシーズンを突き進んでいる。3シーズン前からトライし続けてきた3回転アクセルを、今季、ついにパーフェクトに着氷した。しかも10月のGPアメリカ大会FSに続き、12月のゴールデンスピンFSでも成功。ただ大きな武器を手に入れた一方で、同2大会では、演技後半で演技が乱れた。逆に1回転にすっぽ抜けたGPエスポー大会で、パーソナルベストの高得点を出している。つまり3回転アクセルを決め、最後まで集中力・体力を保つことさえできれば、念願の初優勝は決して夢ではない。
【関連記事】
- 初のベルギー人覇者として名を刻んだルナ・ヘンドリックス「もっと良い演技ができたはずだけど最高にハッピー!」 | ISU欧州フィギュアスケート選手権2024 女子シングル レビュー
- アダム・シャオイムファがフランス男子として60年ぶりの快挙「初優勝のときとは異なる嬉しさ。最高の気分だ!」 | ISU欧州フィギュアスケート選手権2024 男子シングル レビュー
- ローラーフィギュアスケートの魅力 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Discovery:アーティスティックスポーツ・ディスカバリー】 アーティスティックローラースケーター 西木紳悟
- アイスとローラーフィギュアスケートの違い | 町田樹のスポーツアカデミア 【Discovery:アーティスティックスポーツ・ディスカバリー】 アーティスティックローラースケーター 西木紳悟
- ローラーフィギュアスケートの技術 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Discovery:アーティスティックスポーツ・ディスカバリー】 アーティスティックローラースケーター 西木紳悟