「推しロス」で悶絶→気絶!気づいたら推し作品のモブキャラに転生していて…?「推しの命」を救うための奮闘劇に“沼る”と話題【編集者に聞く】
サイバーエージェントが運営する縦読み漫画スタジオ・STUDIO ZOONから、新作縦読み漫画『推しの一途すぎる執着を、私はまだ知らない』(以下、推しまだ)が9月25日より連載開始。 【漫画】本編を読む 本作は、恋愛ゲームに登場するアレキサンドライトを推すことを生きがいとしているアラサー教師の飛鳥が、アニメ版でアレキが他のルートでは死ぬという事実を知り、あまりの悲しみで意識を失って目覚めると、なんとゲームに登場するモブ令嬢・アリアに転生していた……という、“胸きゅん”たっぷりの転生推し活ライフを描く、ラブコメファンタジーだ。 リリース直後にLINEマンガで2部門1位を獲得し、注目新作タグも取得した本作について、Webtoon編集長の鍛治健人さんにインタビューを行い、『推しまだ』のおすすめポイントや、STUDIO ZOONが掲げる「作家ファースト」について話を聞いた。 ■LINEマンガで2部門1位を獲得!成功の要因は? ――鍛冶さんのこれまでの経歴と、Webtoon編集長になられた経緯を教えてください。 【鍛治健人】23歳から漫画家として活動を始め、講談社や小学館などで連載をさせていただいてました。その後、サイバーエージェントに務めていた知り合いに誘われたことがきっかけで入社しました。ゲーム部署でクリエイティブの責任者や漫画部署の立ち上げなど漫画に携わる仕事をしていくなかで、「STUDIO ZOONという縦読み漫画の編集部を立ち上げるから一緒にやらないか」とラブコールを受け、思い切って挑戦しました。 ――『推しまだ』で感じられた手ごたえや、成功の要因について聞かせてください。 【鍛治健人】『推しまだ』はリリース前から自信のあった作品で、正直驚きよりホッとしたという感じです。この作品は縦読み漫画部署を立ち上げてから学んだこと、漫画で培った経験などすべてを注いだ作品です。原作の面白さ、構成(ネーム)の見やすさ、作画の美麗さがこの作品を通して噛み合い、高めあった素晴らしい作品だと自負してます! ――鍛治さんから見た『推しまだ』のポイントは? 【鍛治健人】ズバリ「ロマファンの皮を被った王道少年漫画!!」です(笑)!少年漫画と書いてしまいましたが、勿論内容は女性の気持ちを描いたロマンスファンタジーです!物語の内容自体もわかりやすく、共感しやすいことは勿論、女性の気持ちをしっかりと描いている上で、コミカルで小気味いいリズムでキャラクターのリアクションや顔芸がふんだんに盛り込まれているこの作品は、男性が読んでも絶対に面白いと思います! ――STUDIO ZOONでは「作家ファースト」を掲げているとお聞きしました。鍛治さんが考える作家との信頼関係の大切さ、それを実現するためにどのような配慮や工夫をされているのでしょうか。 【鍛治健人】「対話する」ということを僕は何よりも大事にしています。面白いとされる作品は勿論、作家だけでなくたくさんの人間の支えがあって出来上がるものです。それでもやはりその根底にあるのは書き手である作家の思いや考えから出てくるものであり、それを理解し、余すことなく掬っていくには「知る」必要がある。僕は編集の仕事の半分は「保健室の先生」だと思ってます。たくさん話しを聞いて、居心地いいと思ってもらえる環境を作って、その上で面白いを共有し合うこと。それが僕に取っての「作家ファースト」です。 (C)和泉杏咲/夏川リン/Aile/STUDIO ZOON