デキる管理職がやっている部下の言い訳への対処法
部下の言い訳を取ってあげる
多くの言い訳は、責任と権限が不一致な状態で起こります。そのため、上司は部下に対して「責任>権限(権限が不足していると思っている状態)」⇒「責任=権限」にすることです。 ~間違った言い訳の対処方法とは~ ・言い訳なんか言うなよ。 ・私もそう思うよ(同調) ・私の言う通りにやって ・私が代わりにやるよ 全てNGです。 言い訳なんか言うなよ。⇒心理的安全性が担保されないので、発言自体しなくなります。 私もそう思うよ(同調)⇒愚痴、言い訳を聞いて終わりで、上司が無理なら私もムリでしょ。 私の言う通りにやって ⇒指示待ちになり、未達でも上司に指示が悪いと責任転嫁します。 私が代わりにやるよ ⇒責任を巻き取ってくれるので、部下は常に上司をあてにします。 ~正しい言い訳の対処方法とは~ 言い訳を聞くにしても、同調ではなく「懸念材料や弊害(言い訳)」を全部聞くことで、部下は「上司が言い訳を聞いてくれる」という思考になります。そして、部下に「言い訳」+「こうやったらできる」を言わせるようにし、「言い訳」ではなく、「課題(やる前提)」にすることです。ポイントは「何が足りないの?」「何があればできるの?」です。 〇何が足りないの? リソース(時間、人数、スキルなど)を確認します。例えば、40時間必要(5営業日×8時間/日)な仕事を割り振っていたとします。その場合は、今週どういう仕事していた?で 事実確認をします。 例えば、40時間できるのに、30時間しかやってない?(物理的にできない理由が無い状態)とします。この場合は、上司の指示が落ちない状態であることが考えられます。つまり、上司の指示を守らなくても問題ないという部下の意識状態です。別アプローチが必要です。 40時間でやれること全てやったが、できなかった場合は、調整する(何があればできる?) 〇何があればできる?(=言い訳を消してあげるには?) ・権限を増やす⇒システム化する(作業を減らすための自動化) ・責任を減らす⇒上司が巻き取る(代行は、期限を決めて実施) ・事実を達成者の存在を示す