ナダルが復活 1年ぶりシングル実戦で快勝「僕にとって重要な日」 勝利数は歴代単独4位に<男子テニス>
ブリスベン国際
男子テニスのブリスベン国際(オーストラリア/メルボルン、ハード、ATP250)は2日にシングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)が予選勝者で元世界ランク3位のD・ティーム(オーストリア)に7-5, 6-1のストレートで快勝し初戦突破を果たすとともに、約1年ぶりのシングルス復帰戦を白星で飾った。試合後ナダルは「今日は僕にとって感情的で重要な日になった」と語った。また、この勝利でナダルはマッチ勝利数が1069勝となり、歴代単独4位となった。 【動画】ナダル 1年ぶり復帰戦、勝利の瞬間! 37歳のナダルは、昨年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)を最後にツアーを離脱。 6月に左大腰筋の関節鏡手術を受けリハビリに励み、10月以降はコートで練習する様子を定期的に自身のSNSで公開してきた。そして12月に入り、ブリスベン国際で約1年ぶりにツアーに復帰することを発表した。 ナダルは同大会にM・ロペス(スペイン)とのペアでダブルスにもエントリーし、12月31日に行われたダブルス1回戦ではM・パーセル(オーストラリア)/ J・トンプソン(オーストラリア)組に4-6,4-6のストレートで敗れたものの、公式戦復帰を果たした。 そして迎えたこの日、ナダルは約1年ぶりにシングルスの公式戦に復帰し、元世界ランク3位のティームと顔を合わせた。 復帰戦の第1セット、ナダルは序盤からストロークを強打していきポイントを重ねると、サービスゲームではファーストサービス時に89パーセントの確率でポイントを獲得。ティームにブレークを許さずキープを続ける。迎えた第12ゲームでナダルはセットポイントとなるブレークチャンスを掴むと、最後はティームのフォアハンドがアウトとなりナダルが先行する。 続く第2セット、ナダルは第1セットに続き積極的なプレーを披露し、第2ゲームではバックハンドのパッシングショットを決め先にブレークを果たす。ナダルはその後もティームにブレークを許さず、自身はさらに第6ゲームでもブレークを奪い、復帰戦を白星で飾るとともに、2回戦進出を決めた。 試合後のオンコートインタビューでナダルは「今日は僕にとって感情的で重要な日になった。僕のキャリアの中で最もタフな1年の後、1年ぶりに復帰して素晴らしい観衆の前でプレーするチャンスを得た。とてもポジティブなレベルだと思う。それは僕らに誇りを感じさせてくれるものだ。この1年、毎日そばにいてくれたチーム、家族みんなのおかげだよ」と語った。 また、ナダルはこの勝利でツアーレベルでのマッチ勝利数が1069勝となり、元世界ランク1位のI・レンドル(アメリカ)を抜いて歴代単独4位の記録を打ち立てた。 このことについて問われたナダルは「みんなの想像の通り、今日はその記録を意識するような日ではなかったよ。集中してコートに戻り、プロの試合でのプレーを思い出すだけで十分だった」と笑顔で答えた。 なお、マッチ勝利数の歴代1位はJ・コナーズ(アメリカ)の1274勝、2位はR・フェデラー(スイス)の1251勝、3位はN・ジョコビッチ(セルビア)の1089勝となっている。 勝利したナダルは2回戦で、第8シードのA・カラツェフとワイルドカードで出場する世界ランク102位のJ・クブラー(オーストラリア)の勝者と対戦する。
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