投資する価値あり? アンチエイジング医療で得られるもの(専門家が監修)
健康のためとはいえ無駄な出費は減らしたいが、何にならお金をかける意味があるか。医科学が発達した今、「抗加齢対策」も一考の価値あり。現状維持するだけでなく、若返りが見込めるケアも。ポジティブに検討を。[取材協力/上符正志(銀座上符メディカルクリニック院長)]
攻めの投資にアンチエイジング
久しぶりに同窓会に顔を出してびっくり仰天。旧友たちの髪が、肌つやが、全身のシルエットが、見るも無惨に劣化している…! 一生健康で過ごす人生は素晴らしい。さらに一生若々しいカラダを保って過ごす人生はもっと素晴らしい。この両方の条件を手に入れるための方法がアンチエイジング医療だ。 一般的な健診や治療の目的が病気の早期発見や早期治療だとすると、アンチエイジングのそれは今の年齢で望み得る限り最高の健康状態にもっていくこと。 言ってみれば攻めの自己投資なので通常の病院やクリニックとは異なり、公的保険の対象外となる自由診療だ。アプローチは抗酸化、抗糖化、ホルモン補充などさまざま。決して安くはないが、大いに興味がそそられる。参考までに覗き見してみたいという人、ご注目!
男性ホルモン投与でLOH症候群対策
近年、LOH(Late-onset hypogonadism)症候群と呼ばれる男性ホルモンの減少で起こる男性更年期の患者が増えているという。 ◎LOH症候群の症状 ・疲れやすい ・発汗やほてりを感じる ・イライラしがち ・性欲が低下した ・日々の楽しみが少なくなった ・運動する気力がない ・物悲しい 「男性ホルモンが減り始めるのは40代。女性の更年期と同様、不眠やイライラといった症状やヒゲが伸びない筋肉がつきにくいなどの症状も」と言うのは銀座上符メディカルクリニックの上符正志さん。 体内で働く活性型の男性ホルモンは意外とドラスティックに減っていく。しかも女性の更年期は約5年間とされているのに対し、LOH症候群は40代以降はいつでも起こり得る。対策は男性ホルモンクリーム&注射で。