【京成杯オータムH】気性面の成長あり!コラソンビートが古馬に挑む
京成杯オータムH コラソンビート 伊藤祥徳調教助手 ――前走の桜花賞は16着でした。レース内容を振り返ってください。 伊藤助手(以下、伊):自分の力を発揮できず悔しい競馬になりました。それだけです。 ――桜花賞を目標に栗東滞在も経験された春シーズンを振り返って、収穫と感じたところと今後の課題と感じたところがあれば教えてください。 伊:収穫としては、栗東の逍遥馬道やタフなコースを使用してトレーニングを積んだことで体がひと回り成長しましたし、それに伴ってスピードも増したところだと思います。課題は、美浦にいるときと比べて栗東にいたときは精神的にナーバスになっていた辺りかと思います。ただこのような経験をできたことが、今後のこの子の成長に繋がっていくと思います。 ――この中間の過ごし方を教えてください。 伊:放牧に出して、夏場はしっかり休ませました。その後はここを目標に牧場の方で調整を進めてもらって、フレッシュな状態で厩舎へ戻してもらいました。 ――8/28(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。 伊:それぞれタイプの違う3頭で併せ馬をしました。コラソンビートはスピードがあるので、一番後ろから行って前を交わす形でやりました。折り合い面を重視して乗りましたが、かかったなかでのガマンではなく、しっかりと折り合いがついたなかでガマンができていましたし、最後も素晴らしい瞬発力を見せてくれて、マイル戦に向けて良い追い切りができたと思います。 ――休養期間を挟んで馬の変化を感じるところは。 伊:体つきやスピードに関しては栗東で強化されましたし、今回の放牧明けでの大きな変化はありませんが、美浦で精神的に落ち着いて過ごせているのは良いと思います。1週前追い切りでしっかり折り合えたのは馬の成長があるのはもちろんですが、普段落ち着いて過ごせていることも大きいと思います。 ――初の中山競馬参戦となります。中山芝1600という舞台適性への見通しは。 伊:器用な馬ですし、これまでの追い切りで右回りでも乗りにくさは感じなかったので、折り合いひとつでこなしてくれると思います。まだキャリアが浅いですし、これから様々な条件を使っていきながら、この子の適性がよりハッキリしてくると思います。 ――レースへ向けて意気込みをお願いします。 伊:悔しい一戦からのリスタートになりますが、あれがこの子の実力ではありませんし、この子のポテンシャルを信じています。改めてマイルに挑戦しますが、距離はこなせると思っていますし、ここでも良い内容の競馬をしてもらってまた大舞台へ繋げていければと期待しています。
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