【武蔵野S】ダート1600メートル未経験で大丈夫? エンペラーワケア陣営の感触と見立て
[GⅢ武蔵野S=2024年11月9日(土曜)3歳上、東京競馬場・ダート1600メートル] 9日のGⅢ武蔵野Sで1番人気を背負うことになりそうなエンペラーワケア(牡4・杉山晴)はダート1600メートルの出走経験がゼロ。不安はないのだろうか。 1週前追いを終えた後、担当記者に対して杉山晴調教師は「今回は先々のことを考えてマイルを使ってみる。期待半分、不安半分という感じだけど、あとは川田騎手に託すだけ」と語っている。師の言葉を額面通り受け取れば、あくまで今回は今後を見据えた〝チャレンジ〟。今週の厩舎コメントでも「試金石」という言葉が出ており、ダートでは〈6・2・0・0〉と底を見せていないものの、絶対的な自信まではうかがえない。 前走・エニフSの道中で頭を上げていたのも気になる点。レース後、同師も「3コーナー手前で接触して少し折り合いを欠くような面もあり…」と口にしていたが、同じような状況に陥ったうえで200メートルの距離延長となると、やや不安だ。競馬の歴史をひもといても、1400メートルではめっぽう強いのに、1600メートルだと脚が鈍るダート馬は数知れない。〝重箱の隅〟で終わればいいが…。
後藤 俊輔