「角を立てずにやめたい!」“年賀状じまい”のイロハを聞いた 2024年は6割の人が「出さなかった」 伝える手段が多様化 富山
年賀状に関する意識調査では「面倒だけど仕方なく送るもの」と回答した人が最も多く、次いで「形式的な習慣」と、義務感や伝統に基づいたものと捉えている人が多いのも現実です。 ■角が立たない「年賀状じまい」とは では、実際「年賀状じまい」を思い立ったら何から始めればよいのか?教えてもらいました。 東海大学健康学部 澤岡詩野准教授 「ご自身の去年もらった年賀状をまずは広げてみて、誰だか思い出せないとか、そういう人を外堀に、そうやってちょっと濃淡をつけて3つくらいの円に分けていきながら、最後、年賀状はがきで出す相手ってどんな相手だろう、というところを絞り込んでいく」 まずは、送る人の「絞り込み」。住所録や去年もらった年賀状を参考に、1人1人を思い浮かべ、これから先もつながっていたいと思う人を優先的に残していきます。澤岡准教授によると、この作業で平均して13人ほどに絞り込まれるといいます。 年賀状のやり取りをやめると決めた相手に対して気をつけたいことは―。 東海大学健康学部 澤岡詩野准教授 「汚い字でもいいので、手書きで書き添えることで気持ちが伝わりやすいのかな。『このはがきはやめるけど、でもね』という部分をしっかり相手にお伝えすると、『私とはまだ人間関係が繋がってるのね』という確認する作業にもなるので、何かそこのちょっとした工夫が大事」 (1)やりとりをやめることを宣言する (2)年賀状に代わる連絡手段を伝える (3)手書きで一言添える この3つを意識すると角の立たない年賀状じまいになるといいます。 ■”感謝の気持ち”伝える手段が多様化 古くから新年の慣習として受け継がれてきた年賀状ですが、いつかはなくなってしまうのでしょうか。 澤岡准教授は「年賀状じまい」を ・はがきで送ることをやめるのか ・“新年のあいさつ”の儀礼自体をやめるのか 2つの見方からこのように分析します。 東海大学健康学部 澤岡詩野准教授 「はがきで出すということ自体は、量より質みたいなところで、間違いなく枚数は減っていくように思うんですけれど。これだけ『人との繋がりって』みたいなことがある意味問い直される時代なので、そういう中で、誰かにありがとうを伝えたりとかおめでとうって言い合えるっていう機会は無くす必要はない。その必然性は誰も感じてはいないと思うので。『あけましておめでとうございます』がなくなるかっていうと、いろいろと伝える手段が多様化して残っていくのかなというふうには思っています」
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