「角を立てずにやめたい!」“年賀状じまい”のイロハを聞いた 2024年は6割の人が「出さなかった」 伝える手段が多様化 富山
チューリップテレビ
ことしも残すところわずか。お正月の風物詩として長く親しまれている年賀状ですが、新年のあいさつの多様化や、郵便料金の値上げなどを背景にやめる人も。加速する「年賀状じまい」の背景を取材しました。 【写真を見る】「角を立てずにやめたい!」“年賀状じまい”のイロハを聞いた 2024年は6割の人が「出さなかった」 伝える手段が多様化 富山 日本のお正月の風物詩、年賀状。 時代とともに、取り巻く環境は変わりつつあるようです。 加賀谷悠羽記者 「ことし年賀状を送りますか?街の人に聞いてみます」 60代女性 「さっき買ってきたばかりです。150枚」 60代女性 「出します。来た人は出そうかなという感じで」 一方で。 10代女性「出さないです」 記者「理由ありますか?」 10代女性「なんだろう、時代?」 20代男性「みんなにメッセージは送りますけど、紙は使わない」 80代男性「今じゃみんな携帯でしょ?簡単にね。だんだんと物臭になってくるんですよ」 30代女性「正直送ってこないでって思っちゃう」 街の人からは、年賀状のやり取りを「すでにやめた」「本当はやめたい」といった声も聞かれました。 ■加速する「年賀状じまい」背景は… フォトブックサービスを展開するアスカネットの調査では、およそ6割の人が2024年の年賀状を「出さなかった」と回答。 年代別では20代は7割以上、60代以上でも半数近くが、年賀状を出していないという結果になりました。 日本郵便によりますと、年賀はがきの発行枚数は14年連続で減少し、年賀状のやり取りを辞退することを知らせるはがきや、シールなどの関連商品も続々と登場。 加速する「年賀状じまい」の背景について、人とのつながりやコミュニケーションについて研究する、東海大学・澤岡詩野准教授に聞きました。 東海大学健康学部 澤岡詩野准教授 「昭和でずっと永遠と、年賀状を書くのが当たり前という中で育ってきた方々が、体力気力が続かなくて、ちょっと年賀状はやめようかなとか、限られた人に出していこうかなという流れ」 専門家は、要因の1つとして高齢化を指摘。ほかにもSNSやメールで新年のあいさつを済ます人が増えたことや、郵便料金の改定にともない、ことし10月から、年賀はがきが63円から85円に値上がりしたことも影響しているとみられています。
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