米投資銀レイン、香港オフィス閉鎖へ-社員にシンガポールへ異動打診
(ブルームバーグ): 米ブティック型投資銀行レイン・グループはアジアでの事業再編に取り組む中で、香港オフィスの閉鎖を計画しており、スタッフにシンガポールへの異動を打診している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者が部外秘を理由に匿名で語ったところによると、マネジングディレクター1人を含む香港拠点の社員3人はシンガポールへの異動が提案された。同行でアジア最大のオフィスがあるシンガポールでは事業活動が活発化しており、拡大基調にあるという。
関係者によれば、シンガポール拠点拡大で、レインはアジア域内の業務合理化を目指している。仕事の効率化に加え、最も経験の浅い人材にも成長の機会を与える狙いがあるという。
レインの広報担当者はコメントを控えた。
ソフトバンクグループの孫正義最高経営責任者(CEO)は、ゴールドマン・サックス・グループの元パートナーであるジョセフ・ラビッチ氏と、UBSグループの元シニアバンカーであるジェフリー・サイン氏が2010年にレインを設立した際に、同行に出資した。
レインはシンガポールのほか、アジアでは上海とムンバイにオフィスを構える。
原題:Boutique Bank Raine to Shut HK Base, Offers Staff Singapore Move(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Joyce Koh, Manuel Baigorri