柏原芳恵さんが愛車初披露!!! フェラーリ購入や過酷な海外ラリー参戦時などの思い出も語る
ほとんど乗らなかったフェラーリ
柏原芳恵さんの愛車の話題に戻ろう。 「真っ黒なメルセデスの500SL(前編参照)に乗っていた頃、かわいいクルマがあるよと言われて展示会に連れて行かれて、そこで出会ったのがフォルクスワーゲンの『ゴルフ・カブリオ』のクラシックラインでした」 1974年に登場した初代ゴルフには、1980年に屋根が開くカブリオが追加された。 ところが2代目ゴルフにはカブリオが設定されなかったため、3代目ゴルフのカブリオが発表されるまで、初代ゴルフのカブリオの生産が続けられたのだ。1992年に発売された最終限定車のクラシックラインが、柏原さんの目に留まった。 「あの子が、私にウィンクをしていたんです(笑)。それであの子を迎え入れることになりました。その後で乗ったグリーンのジープ『チェロキー』(初代)もおしゃれでした。そうこうするうちに、500SLがおなじメルセデス・ベンツの『CL600』(2代目)に替わり、チェロキーがメルセデスの『ML350』(2代目)になりました。そうそう、500SLに乗っていた時、どうしてもポルシェ『911』に乗りたくなって、六本木のポルシェに何度も見に行きましたね。もう発注する! くらいの勢いでしたが、事務所の人に、『よっちゃん、SLと911の2台を持つってどうなの?』と、説得されて、確かにそうかも……と、諦めた記憶があります(笑)」 ところがスポーツカーへの夢は捨てられず、CL600とML350に乗っていた時代に、柏原さんは白いフェラーリ「360スパイダー」を購入している。 しかも、多くのユーザーがセミATである「F1マチック」を選ぶ中、希少なマニュアルトランスミッション仕様だった。 「360スパイダーは完全に見た目で選びましたね。格好いいしかわいいし、しかもエンジンルームのフードがスケルトンで、エンジンが透けて見えるんです。そこにやられてしまいましたが、いざ乗って見るとエンジン音がうるさくて、近所迷惑(笑)。360スパイダーは、自然と乗る機会が減っていきました」