牛タン、ずんだ餅だけじゃない!? 宮城・仙台周辺でおすすめの美術館・博物館10選。前川國男や伊東豊雄による建築にも注目!
6 カメイ美術館/仙台市
仙台市に本社を置くカメイ株式会社の創業90周年を記念して1994年に開館した「カメイ美術館」。 浅井忠や梅原龍三郎、藤田嗣治などによる日本近代絵画や20世紀初頭の絵画運動で活躍した西洋画家の作品、3代目社長が60年以上にわたって収集した世界の蝶、4代目社長が収集した東北地方の民芸品であるこけしを収蔵し、「絵画・彫刻」「世界の蝶」「伝統こけし」という3つの部門で展示を行っています。 写真は蝶の展示室。約14,000頭の世界の蝶の標本を地域別に展示しています。オウゴンテングアゲハ、アロッティトリバネアゲハ、世界最大のアレクサンドラトリバネアゲハなど珍しい蝶の標本の他、甲虫類の標本約1,300頭も展示しており、美しい虫の世界を堪能できます。 宮城県仙台市青葉区五橋1-1-23
7 東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館/仙台市
東北福祉大学・国見キャンパス内に位置する「芹沢銈介美術工芸館」は、「型絵染」の人間国宝(重要無形文化財保持者)に認定された芹沢銈介の作品と、生前収集した世界各国の工芸品を中心に、約1万5千点を所蔵しています。 東北の風土や文化をこよなく愛した銈介の思いを継いだ長男の芹沢長介氏(東北福祉大学名誉教授)の寄贈をもとに1989年に開館しました。 芹沢銈介の型染作品をはじめ、生前収集した世界各国の染織、木工、装飾品などの収蔵品を年3回のテーマ展示で紹介しています。東北ゆかりの染織資料や宮城県のやきもののコレクションも充実。 地域に開かれた大学のミュージアムとして、展覧会に合わせたワークショップや展示解説などの関連イベントも開催しています。 宮城県仙台市青葉区国見1-8-1 ※10月7日(日)までメンテナンス及び展示替えのため休館
8 塩竈市杉村惇美術館/塩竃市
塩竈市公民館本町分室を改装し、2014年に開館した「塩竈市杉村惇美術館」。公民館と美術館が併設しており、文化活動の交流拠点として親しまれています。 2階の常設展示室では、洋画家・杉村惇が戦後、塩竈に暮らしていた時代の作品を展示するほか、画材やモチーフを見ることができるアトリエ再現コーナーを設けています。 1950年に建てられたこの建物は塩竈石を使用しており、全国でも珍しい「木骨編板(集成材)構造」によって実現されているアーチ天井の大講堂(写真)などが貴重な文化資源として市有形文化財に指定されています。 「塩竈市杉村惇美術館」では建築的な価値を最大限引き出しながら市民に開けた多彩なプログラムを用意しており、子どもや地域住民向けのワークショップ、音楽イベントなども開催しています。 宮城県塩竈市本町8-1