牛タン、ずんだ餅だけじゃない!? 宮城・仙台周辺でおすすめの美術館・博物館10選。前川國男や伊東豊雄による建築にも注目!
豊かな自然や温泉、伊達政宗ゆかりの地としての歴史ある風景、牛タンやずんだ餅といったグルメも楽しめる街「仙台」。 本記事では、お出かけの目的地にしたい、有名建築家が手掛けた施設や個性豊かなミュージアムなどを10件ご紹介します。 【写真で見る】仙台近郊で必見!おすすめの美術館・博物館
1 宮城県美術館〈前川國男〉/仙台市
1981年に開館した「宮城県美術館」は、明治時代以降の近現代美術をはじめ、宮城県や東北地方にゆかりのある作品やカンディンスキーやクレーなど海外作家の作品、戦後日本の絵本原画などを収蔵・展示しています。また、宮城県出身の彫刻家・佐藤忠良の記念館も別館として隣接しています。「創作室」を備えており、ここでは美術制作活動も可能です。設計を手掛けたのは、前川國男。屋外には24点もの彫刻が展示されており、屋内外で美術作品を見て回ることができます。 開館から40年以上が経ち、老朽化が見られることから現在は改修工事を行っています。2025年のリニューアルオープンでは、既存スペースの改修のほか、「キッズ・スタジオ(仮称)」や「見える収蔵庫」の新設が予定されています。 宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1 ※改修につき休館中。リニューアルオープンは2025年を予定しています。
2 せんだいメディアテーク〈伊東豊雄〉/仙台市
定禅寺通沿いに立つ「せんだいメディアテーク」は、2001年に開館した公共施設です。図書館やギャラリー、イベントスペースなどを備え、美術や映像文化の活動拠点として利用されています。 この建築は、伊東豊雄さんの代表作としても知られています。館内で存在感を見せるのが、「チューブ」と呼ばれる13本の構造体。床を貫通するかたちで各フロアに点在し、エレベーターや階段、設備配管・配線を通すパイプなど、様々な用途で使われています。 地下2階地上7階建てで、1階にはカフェやミュージアムショップがあります。2階の映像音響ライブラリーでは、「わすれン!資料室」を常設しており、東日本大震災の市民協働アーカイブの記録の一部を見ることができます。 3~4階は東日本大震災関連図書コーナーや郷土資料コーナーなどを有する「仙台市民図書館」(写真)、5階~6階はギャラリー。7階は情報発信や創造的活動の場となっています。建築的にも優れていることはもちろん、仙台についてや震災について、地域の活動を知ることができる場所として、必ず立ち寄りたいスポットです。 宮城県仙台市青葉区春日町2-1