ヨーロッパ最大の最もグリーンな都市に? ギリシャが空港跡地で開発中のスマートシティ「エリニコン」(海外)
ギリシャは首都アテネ近郊に、ヨーロッパ最大の最も環境にやさしいスマートシティ「エリニコン(Ellinikon)」を建設中だ。 【全画像をみる】ヨーロッパ最大の最もグリーンな都市に? ギリシャが空港跡地で開発中のスマートシティ「エリニコン」 開発業者は「楽園」を作りたいと話している。 プロジェクトの中心は、ギリシャ初の超高層ビルとなるリビエラ・タワーだ。 ギリシャは80億ドル(約1兆2800億円)を投じて、ヨーロッパ最大の最も環境にやさしいスマートシティ「エリニコン」を建設中だ。 アテネの空港跡地にできるエリニコンには、ギリシャ初の超高層ビルや高級ショッピングモール、スポーツパークなどが建つ予定だ。 開発業者は、眺めの良い海岸線の景色とテクノロジーを駆使した環境にやさしいインフラを融合させた「楽園」を作ろうとしているとBusiness Insiderに語った。プロジェクトの第一段階は2026年までに完成予定で、100万人の新たな観光客と33億ユーロ(約5700億円)の経済効果をもたらす見込みだという。 エリニコンは世界各地で建設が進む"ハイテク新都市"の1つだ ── ただ、こうした都市建設はヨーロッパよりも中国や中東に集中している。 エリニコンはどのようなプロジェクトなのか、見ていこう。
エリニコンはアテネの空港跡地にできる
このスマートシティの名称は、2001年に閉鎖されたアテネの南4マイル(約6.4キロメートル)にある、使われなくなったエリニコン国際空港に由来する。もともと2008年に建設作業が始まる予定だったが、ギリシャ経済を崩壊寸前まで追い込んだ世界金融危機の影響で大幅に遅れた。
エリニコンはエーゲ海沿岸にできる
"ヨーロッパ最大の都市再生プロジェクト"と開発業者が表現するこのプロジェクトは、2020年7月にようやく着工した。 開発業者は、エーゲ海の素晴らしい眺めを売りにしている。彼らは全長2マイルの海岸線の再生を重視している。
高級ヴィラ
高級ヴィラが集まる「コーブ・レジデンス」は2023年に着工した。タイム誌の「最も影響力のある企業100社」に選ばれたラムダ・ディベロプメントは、海岸沿いの物件350件をすでに販売済みで、「リトル・アテネ」と呼ばれる別のエリアにも着手する計画を最近明らかにした。