能楽の名門家ゆかりの京都・南丹市で、地元の児童が仕舞を披露 揃いのはかまで「姿勢良く」舞う
能楽の名門・梅若家と縁の深い京都府南丹市日吉町殿田で、このほど地元の殿田小学校の児童が稽古を重ねた仕舞を披露した。揃いのはかま姿で、扇を手に「老松」の所作を演じた。 能楽の源流の一つ「丹波猿楽」を大成した梅若家は江戸時代初期、殿田に屋敷を構えた。その縁もあり、2年前から児童が謡や仕舞の稽古をしている。 今年は京都梅若会の能楽師井上貴美子さん(53)を講師に、3年生が10月から学んだ。 披露は12月19日にあり、全校生や保護者が見守った。「老松」の仕舞では7人が舞台に上がり、謡に合わせて、緊張した面持ちで動きを合わせて舞った。 参加した児童(9)は「稽古は難しかったけど、本番ではうまくできた」と笑顔。井上さんは「みんな姿勢も良く舞えた」とたたえた。